料理研究家の川﨑花音さんは、2024年に川﨑麻世さんと結婚しました。母親には最初は反対されたそうですが、麻世さんの人柄を知るうちに、母親も徐々に応援してくれるように。両家にとって思い出に残る結婚式を挙げることができたそうです。
「幸せにしてほしい」ではなく「幸せにしてあげたい」

── 麻世さんと初めて出会ったのは、今から10年ほど前だったそうですね。結婚されるまではどのような経緯だったのでしょうか?
川﨑さん:夫と出会ったのは共通の知り合いを通じて、10年ほど前に私が夫の舞台を観に行ったことがきっかけでした。最初はみんなで食事に行く関係でしたが、その後はお手伝いなどをするようになり、徐々に距離が縮まっていきました。
私はもともと、40歳までに結婚をしなければ、相手が誰であってもその先は結婚しないと決めていました。ずっとそれを宣言していたので、夫としてはそれを意識してくれていたようです。
40歳の誕生日は私と夫、私の母、私の友人で食事をしていたのですが、その席で夫が急に「花音さんと結婚します」と宣言して。事前にプロポーズもなかったので、すごく驚きましたね。返事をする間もなく周りが「おめでとう」と喜んでいたので、そのまま入籍する流れとなりました。
── 花音さんが麻世さんと結婚したいと思った決め手はなんだったのでしょうか?
川﨑さん:私が作ったおみそ汁を飲んで、泣いたことでしょうか。家庭的な幸せに憧れがあったようで、当たり前のことを喜んでくれる姿を見て、幸せにしてほしいではなく、私がこの人を幸せにしてあげたいと思いました。
── おつき合い当初はお母さんが反対されていたそうですね。
川﨑さん:夫と出会ったころの私と同じで、母の夫への印象は「ワイドショーに出てくる騒ぎをよく起こす人」でした。そのため、「あんな男はやめておけ、遊ばれているだけだ」と初めは批判的でした。私は母と飲食店を経営しているのですが、そのお店に夫が来るようになり…。母と接するなかで母も夫のよさに徐々に気づき始めていった感じです。母が買い物をするときに車を出してくれたり、掃除を手伝ってくれたりするうちに、母の誤解は解けていきました。
私と夫は21歳の差があるため、夫は母とのほうが年齢が近いんです。なので、今では夫と母が話していると、私そっちのけで盛り上がっていますよ。私としては、ふたりが仲よくしている姿を見るのがとてもうれしいですね。