彼女の息子にとっては「友達以上、父親未満」で

──おつき合い当初から結婚前提だったのでしょうか?
ユージさん:いや、4年間一緒に住んでからやっと結婚に踏みきってくれましたが、彼女は離婚経験や息子のことがあり、はじめは結婚には慎重でした。彼女にとっては子どもがいちばんですから、息子にとって再婚することがいいのか、それとも僕と別れたほうがいいのか、葛藤しながら慎重に見極めていたと思います。4年の間に息子はずいぶん僕になついてくれたと思うのですが、彼女はそれでも事実婚のような状態でいいと言っていました。
── では結婚することになったきっかけは?
ユージさん:妻が長女を妊娠したんです。さすがにこれで結婚という話になるかと思ったら、妻はそれでも結婚という形にこだわらなくていいと言いました。認知をして一緒に育てていけばいいと。でも僕としては、妻が前夫の名字のままだったので、僕と妻の間にできた子どもが、僕の名字でもなく、妻の旧姓でもなく、会ったこともない前夫のものになることにものすごく抵抗がありました。それで妻を説得して入籍しました。
── ステップファミリーになるにあたって、気をつけたことはありますか?
ユージさん:僕と妻との間に生まれてくる赤ちゃんに対して、長男は複雑な気持ちになるだろうと思いました。でも長男には「あなたは大切な息子だよ」ということを忘れてほしくなかったし、何より赤ちゃんが生まれることで自分の母親を失うような気持ちになってほしくなかった。だから、産院から赤ちゃんを連れて帰るときは僕が娘を抱っこして帰宅し、妻には息子をハグしてもらうようにしました。細かいことですけど、自分の母親が新しい子どもを抱いて連れ帰る姿を見るのがショックなんじゃないかと思ったんです。
── 息子さんの気持ちを想像して行動されていたんですね。
ユージさん:そうですね。あとは、長男のことは僕が怒らないようにして、何か注意することがあるときは妻を通して言ってもらうようにしていました。後から来た僕が急にしゃしゃり出てきて「お父さん面」をするのは避けたかったので。あくまで彼にとっては、友達以上、父親未満、という立場でいたいんです。
── その後きょうだいが増えて、お子さんは4人になったんですよね?
ユージさん:はい。結婚するときに生まれた長女が11歳、次女が10歳、末っ子が2歳で、長男は22歳になりました。末っ子はもう孫感覚ですね。長男もかわいがってくれていて、写真をいっぱい撮ってはスマホの待ち受けにしています。
── 毎朝ラジオの生放送があり、テレビのレギュラー出演もあってお忙しいなかですが、お子さんとの時間はどうやって捻出しているのですか?
ユージさん:朝はラジオの生放送が終わったらいったん帰宅して、末っ子を保育園に送っています。その後仕事に戻りますが、毎朝ラジオが6〜9時のオンエアで早朝から動き出さなくちゃいけないので、夜は早めに帰宅して家族と話をする時間にしています。オフができたら家族旅行に行きますし、意外と家族との時間は取れているんじゃないかな。