53歳で21歳差の男性と再婚したみどりさん。しかも夫は娘と小・中学の同級生!年齢差ゆえの介護問題なども話し合いを重ね、ようやく結婚に辿り着いたと思ったのも束の間、今度はある出来事で再び不安にかられてしまい──。
「また捨てられたら」と当初、両親は反対だった

── 53歳のときに32歳の夫・イサムさんと結婚したみどりさん。みどりさんは、20歳のときに1回目の結婚をしてひとり娘を育てましたが、51歳のときに離婚。その後、21歳年下のイサムさんと出会い、イサムさんから熱烈なアプローチをされることに。
しかし、みどりさんが悩んだのは、2人の年齢差に加え、イサムさんとみどりさんの娘が同じ小・中学校の同級生だったことでした。その後、悩んだ末に交際をスタートして結婚の意志を固めますが、お互いの家族に話をした際は、それぞれどんな反応がありましたか?
みどりさん:イサムのご家族には、会うまで怖くて不安でたまりませんでした。イサムは「俺の家族だから大丈夫」って言ってくれるけど、普通に考えたら「もっと若い子がいい。子どもが産める人がいい」って思うだろうし、息子の同級生の母親と結婚するってどう思うだろうって。かなり緊張しながらご自宅にお邪魔しましたが、ドアを開けると「いらっしゃい!」と、予想に反して温かく迎えていただきました。
イサムのご家族は月に1回家族で集まる日があるのですが、私がお邪魔した日も家族集合の日で、イサムのご両親とおばあちゃん、イサムの兄やその子どもが集まったなかに私も入れてもらって、ご挨拶させていただきました。みんな穏やかに話を聞いてくれて、「弟をよろしくお願いします」「いっぱい食べて、食べて」とか、とにかく優しくしてくださって。不安が大きかったぶん、とてもうれしかったですね。
── イサムさんのご家族は受け入れてくださったと。みどりさんのご家族はいかがでしたか?
みどりさん:私の娘はすでに結婚していて、娘の反対はなかったんですけど、私の両親からまさかの反対をされました。両親にはイサムと交際してすぐに「結婚を前提につき合っている人がいます」と報告したのですが、「イサムくんはまだ若くて初婚なのに、みどりと結婚したら子どもも作れないし、普通の結婚をしてほしい。みどりもまた捨てられて、悲しい思いをしたらどうするの?」と言われて、全然話になりませんでした。私は両親が喜んでくれると思っていたんです。離婚して心配かけてしまったけど、イサムは人に好かれる性格だし、イサムみたいな人と一緒に入れてよかったねって言ってもらえると思っていたんですけどね。
それを知ったイサムは「自分たちは本気なんだってわかってもらうためにも家を建てよう」と言い出したんです。私はいろいろ考えると当初は事実婚でもいいんじゃないかって思いましたが、イサムが「家族になる」と決意が固かったし、私も覚悟を決めました。それからしばらく両親と会っていませんでしたが、その間に家が建ち、入居と同時に籍を入れました。親に報告したのはその後です。