芸能界から地元・沖縄に帰り、民宿を経営する元DA PUMPの宮良忍さんは39歳で東京出身の女性と島で出会って結婚。現在はふたりの息子さんの子育て中でもあります。ゆっくりと温かい時間が流れる小浜島での家族4人の生活について、聞きました。
地元で飲んでいるときに出会った妻
── 1997年、「DA PUMP」のSHINOBUとしてデビューし、1998年から5年連続で紅白歌合戦に出場した宮良忍さん。地元・小浜島が舞台のNHKの朝の連続ドラマ小説『ちゅらさん』与那原誠役も話題になりました。2011年から小浜島で民宿宮良を経営、2016年に結婚して、現在は小学生2人のお父さんになりました。奥さまとの出会いは?
宮良さん:妻はもともと東京出身で、小浜島のホテルのスパに短期で勤務していました。小さな島なので、商店や居酒屋などでお互いを見かけ、一緒に飲んだりするように。妻の僕に対する第1印象は「明るい気さくな人」だったそうです(笑)。
いま、妻は民宿宮良の1室で女性限定の「SEAEL12 Island SPA」を運営しています。1日2組限定でフェイシャルやボディマッサージを行うほか、僕がどうしても手がまわらない民宿の仕事を手伝ってくれています。
── 結婚翌年には第1子が生まれましたが、離島での出産や子育てはいかがでしたか?
宮良さん:小浜島は人口700人前後の小さな島なので、健診や買い出しはすべて石垣島までフェリーで30分かけて行かなければなりません。長男は石垣島で出産するため、妻は出産予定日の1か月前には石垣島に移動しなければなりませんでした。僕には民宿の仕事があるためつき添えませんし、家族が近くにいない状態ではじめての出産や子育てに奔走し、ずいぶん大変だったと思います。
── 東京出身の奥さまは、小浜島にどんなふうに向きあっていますか?また、宮良さんにとって奥さまはどのような存在ですか?
宮良さん:妻は島出身者ではないのですが、島の行事を積極的に手伝い、前向きに取り組んでくれています。また、僕が2022年に新しい船を購入するために3900万円のクラウドファンディングを行った際も、僕の夢を応援し、どのようにみんなに伝えるかを一緒に懸命に考えてくれました。
夫婦が互いにできることとできないことをわかったうえで支え合っており、妻の存在はありがたいです。民宿が忙しいなかでも、1日でもお客さんが来ない日があれば、妻が「石垣島に行って1泊しよう」と、誘ってくれます。忙しいなかでも、僕の仕事にあわせて少しでも家族で過ごす時間を作ろうとしてくれる姿にいつも感謝しています。