借金発覚「別れを決意も」結婚した訳は

── まさかのタイミングで借金が発覚…。まるで天国から地獄に突き落とされたような瞬間だったでしょうね。

 

ゆーびーむ☆さん:そうでしたね。実際は3社から借りていたことがわかりました。さらに、彼の銀行口座は残高がたった「60円」しかなかったんです。お金がないことは知っていたけど、「700円ある」といっていたのに、まさか60円だとは…。もう絶句でした。

 

── 700円も、なかなかの衝撃ですけどね…。

 

ゆーびーむ☆さん:でも、いちばん許せなかったのは、お金がないことじゃなくて、借金を隠していたことでした。本人に聞いたら、「言おうと思っていたけど、プロポーズでタイミングを逃した」とか、「昔は簡単にお金が借りられた時代だった。だから、俺らの年代が借りた借金は、いずれ徳政令で返さなくてよくなるはず」とか、もうわけがわからない。「こいつ、ヤバいやつかも…」と、初めて思いました(笑)。その後、弁護士さんに相談したら、利息も調整してもらえて、なんとか対応できました。

 

── 当時、交際中に金銭感覚に違和感を覚えるような場面はあったのでしょうか?

 

ゆーびーむ☆さん:いや、なんかおかしいとは思っていたんです。ビールが800円する店は「高い!」と、かたくなに入らず「300円以内や」と言うほどケチなのに、そのいっぽうで平気でコンビニでバンバン買い物をする。少し行けば安売りしているスーパーがあるのに、何でもコンビニで済ませちゃうんです。いまさらながら、もっとちゃんとお金のことを話し合っておけばよかったなと思いますね。

 

ゆーびーむ
昨年YouTubeの企画で行ったハワイが新婚旅行に

── そんななか、結婚に踏みきった理由はなんだったのでしょう。どんな思いがあったのでしょう。

 

ゆーびーむ☆さん:いや、最初は本気で別れようかと悩んでいたんです。でも、生放送から数か月経っても入籍しないので、「ご祝儀返せ!」「結婚詐欺か!」って、先輩たちからいじられ始めて(笑)。葛藤もありましたけど、最終的には「やるしかない」と、覚悟を決めて結婚に向けて動きだしました。

 

ところが、役所に婚姻届を提出しに行くと書類不備で受理されず、出直すことに。その足で両家の顔合わせの場所にいったんですが、「まだ届けは出せていません、すみません」って、もう本当にグダグダでしたね。

 

その後もズルズルとそのままにしていたら、手島優さんが「次の大安はこの日だからね!」って、わざわざ縁起のいい日を教えてくれて(笑)。それがなかったら、たぶんいまだに入籍してなかったと思います。

 

── まるで仲人のような動きっぷり(笑)。手島優さん、頼もしすぎません?

 

ゆーびーむ☆さん:恩人ですよね。すごく感謝してます。私も夫もだらしないので、なにかきっかけがないとなかなか動かないんですよね。結局、似た者夫婦なんだと思います。でも、なんだかんだでいつも笑っていられる。それがいちばん幸せなのかもしれません。

 

 

いきなり波乱のスタートとなった結婚生活ですが、このあとも2人の生活はカツカツ。お金を増やそうと売れるために芸を磨くかと思いきや、手を染めたのがパチンコでした。失敗したらお金がゼロになる極限状態を共にするなかで「この人と一緒なら、どんな状況でも笑っていられる」と、心から思ったそうです。

 

取材・文/西尾英子 写真提供/ゆーびーむ☆