49歳のときにタレントのモト冬樹さんと結婚した武東由美さん。実際にいっしょに暮らしてみると、モト冬樹さんの意外な一面が見えて、晩婚ならではのよさに気づいたそうです。

夫は石橋を叩いて叩いて渡らない人

武東由美、モト冬樹
夫婦共演の現場で記念撮影

── モデルとして活動されている武東さんですが、49歳のときに、当時59歳だったタレントのモト冬樹さんと再婚されました。結婚されてみて、モト冬樹さんはどんな印象ですか。

 

武東さん:石橋を叩いて叩いて渡らない人ですね。やる前にじっくり考えて、それでどうするか聞くと、「やめておこう」ということがほとんど。私は直感型で自分がこれだと思うとすぐに行動したいタイプなので、最近は自分のなかでやると決めていることについては相談せずに進めるようにしています。

 

── モト冬樹さんは「還暦直前の初婚」とも言われていましたが、独身時代が長かったと思います。一緒に暮らしてみて感じることはありますか?

 

武東さん:最初はモノの位置が勝手に変わることに、ちょっとイライラしていたみたいですね。ひとりだと家の中のモノをほかの人が動かすことはないので、自分で把握できないものってないじゃないですか。でも、悪気はなくても私が動かしたり片づけたりするとわからなくなることがあって。それで最初は少しケンカになることがありました。

 

あと結婚当初、モトは家事がほとんどできなかったんです。ただ、私が料理を作るのが得意じゃないこともあってモトがやってくれるようになったのですが、今ではものすごく上手になって。最初は卵すら焼けなかったのに、今ではミスタードーナツの「ポン・デ・リング」のような形状のドーナツやアップルパイまで作るようになりました。

 

娘にふたり目の子ども、私たちにとっての孫が生まれたときに上の子をしばらく預かったのですが、離乳食を作っていたのもモト。食材もこだわったものを選び、出汁ひとつにしても昆布を焼いてから出汁を取ったり、みそ汁に入れるねぎは事前に焼いたりとこだわっています。

 

── すごい変わりようですね!

 

武東さん:どうせ食べるならおいしいものがいいと、いろいろ研究しているみたいですね。創作みそ汁にも凝っていて、「チーズとアサリ」「トマトとオクラ」など、想像もできないような組み合わせを出されることも。ただ、これが意外とおいしくて、今ではこういう生活にも慣れてきてアリかなと思っています。