今年で46歳「若い子を見てなげくより…」

── 役作りでも話し方を参考にしたエピソードがありましたね。佐藤さんは、お友達が多いんですね。

 

佐藤さん:「遊びたい欲」が強いんですよね。昔「脳内メーカー」でも、1個だけ違って、ほかは「遊」で脳が埋め尽くされていましたから(笑)。ずっとふざけていたいです。これも、30歳を過ぎてからですね。

 

── 名前を入力すると脳内を漢字で表現してくれる「脳内メーカー」、流行りましたよね。ほぼ「遊」だったとはおもしろいです。プライベートではいつも友達といるタイプですか? 

 

佐藤さん:ひとりの時間も、大事にしようと思っています。と言っても、ずっとベッドでゴロゴロしているだけなんですけど。猫ちゃんと一緒に。TikTokを見たりとか、最近は疲れているから、お風呂に好きなバスソルトを入れてみようとか。普通の過ごし方ですよ。

 

佐藤仁美
酔っ払いながら愛猫・こてつちゃんと戯れる

── 仕事がお忙しいなか、遊びつつひとり時間も大切にしているなんてすごいです。

 

佐藤さん:探せば、時間はあるんですよ。あと年齢のせいか、そこまで長く寝られないので…。5時間くらい寝れば十分。

 

── 5時間睡眠!佐藤さんは今年で46歳ですが、年齢を感じるときってあるんですか?

 

佐藤さん:やっぱり若い子たちには、追いつけないなと思うことがあります。昔はこんなに日傘をさすこともなかったですよ(笑)。でも「年齢のわりに元気じゃない?」って周りからは言われるんです。「体力お化けなの?」って。「朝仕事してきたのに、なんでずっと飲んでられるの?24時間起きてるんじゃん」と(笑)。   

 

そう思うと同世代が「どんどん遊べなくなる」と言っているのに対し、私、逆なんですよね。どんどん元気になっていく。でも60代の姉さんのお店とか行くと、コルセット巻きながら出勤していたりして(笑)。それ見ると「負けてられないな」と。若い子からエネルギーもらうというよりも、目上の人に元気をもらっています。

 

佐藤仁美
46歳の誕生日に投稿した1枚

── 疲れたときのリセット方法は?

 

佐藤さん:酒飲んで、終わりですよ。バカ騒ぎして(笑)。若いころより飲めなくなってきたとか、ないんですよね。だからみんなに「やめてくれ」って言われてます。「早く帰ってくれ、早く寝てくれ」って(笑)。私、返信が溜まるのとかもめっちゃイヤなんですよ。「いつ寝てるんですか?」「いつセリフを覚えてんの?」って言われますね。合間でちゃんと、やってるんですけどね。

 

── パワフルな佐藤さん。お話ししていて、元気をもらいました!佐藤さんは人生で大切にすべきことは何だと思いますか?

 

佐藤さん:タイプによると思うんですけど、「何でも楽しむこと」だと思います。これもなかなかしんどいですが、しんどいけど楽しむ、みたいな。私も、稽古に行きたくないときだってあります。眠いし、セリフを覚えなきゃいけないし。でも、それも楽しんでいるんです。私、自分のことが大好きなんですよね。自分が自分を愛してあげないと!年齢を重ねることへの不安もなくて「人間ドック早く行かなきゃ」くらいですね。検査も楽しんでいるくらいです(笑)。

 

取材・文/松崎愛香 写真提供/佐藤仁美(Instagramより)