友達は「ドン引き」も確信していた「幸せ」

── 19歳で同棲をスタートしますが、翌年に妊娠されたそうですね。

 

菊池さん:おつき合いして10か月後には妊娠しました。20歳で子どもを授かったことに一瞬、戸惑いましたが、産まない選択肢はありませんでした。経済的な不安はなかったし、私の覚悟さえあれば、子どもを育てていけるだろうと思ったんです。

 

── 旦那さんにはどんなタイミングで妊娠を伝えましたか?

 

菊池さん:家にいるときに、妊娠検査薬の結果と、結婚情報誌『ゼクシィ』を机の上に置いて、夫に報告しました。夫は淡々と妊娠の話を聞いていましたが、内心とてもうれしかったようです。すぐに結婚しようと言ってくれて、両家の両親に報告に行きました。両家とも祝福してくれましたし、彼は46歳で初めて父親になるということで、喜びもひとしおだったみたいです。

 

── 周りの友人知人からの反応はいかがでしたか? 

 

菊池さん:夫は友人達から「こんなに若い子と!」とうらやましがられたようです。私の周りの友人は正直、引いていました。夫は年相応なのか、年齢以上に見えるのかわかりませんが、見た目が若々しいタイプではないですし、「なんでこの人なの?もっといい人いるんじゃない?」という意見が多かったです。たしかに私が友人の立場だったら、心配したと思いますよ。

 

でも、周りからいろいろな意見があっても、結婚の気持ちが揺らぐことはなかったです。彼と出会って、私が何度話を流しても彼は熱心に食事に誘ってくれて、彼の熱意も感じたし、歳の差があるぶん、一緒にいて安心感も大きかったんです。私が何かに迷っても静かに受け止めてくれる包容力もあるし、この人なら幸せな家族が築けるだろうと感じていました。賛否両論あるかもしれませんが、自分達が家族を持って幸せに過ごせればいいと思っていたので、前を見るのみだったと思います。 

 

 

26歳年上の男性と結婚した菊池さんですが、20歳で第一子を出産し、20代で4人の子どもを出産しました。今は将来に備えて家族のお金や健康にも気を配りながら生活をしているそうです。

 

取材・文/西谷友里加 写真提供/菊池瑠々