やきもち焼きがきっかけで夫は在宅の仕事に
── くじらさんが芸人から恋愛マスターとしてのお仕事を本格化していった過程を佐々木さんはどのように思っていらっしゃったんでしょうか?
佐々木さん:実は私がすごくやきもち焼きで、くじらさんは芸人さんだしバツイチということもあり、仕事や営業に行くたびにタレントさんや女の子と遊んでるんじゃないかと心配だったんですね。あまりにも心配で「外に仕事に行かないでほしい!」というくらい(笑)。そしたらくじらさんが「じゃあ仕事を在宅にしよう」って。家で何かできないか考えてくれて、それで好評だった恋愛相談の仕事に本格的に取り組み、芸人の仕事から少しずつ在宅で恋愛相談の仕事の割合を増やしていってくれたんです。
わりと結婚してすぐのころでした。最近では在宅というのも一般的ですが、コロナ禍前からでしたので、その決断はホントすごいですよね。それで仕事になっているんですから。そういうところもすごい人だなって思います。
「私のひと言で在宅に変えてしまっていいの?」と聞いたんですけど「いや、何なら今のほうが俺に合ってるかも。仕事もすごく楽しいし!」と言ってくれるほどで。仕事も軌道にのせ、すでに本も2冊出していますし。ゼロから仕事をつくり出すこともできるんだなと尊敬でした。
── すごいですね。とはいえ、ずっとおうちでふたり顔を合わせていると、居心地が悪くなっていくこともありそうですが、そういうことはないですか?
佐々木さん:なかったと言ったら、嘘になりますね。「家にいてほしい」って自分で言っておいてなんですけど(笑)。部屋は違っても同じ屋根の下にいると完全にひとりではないし、「ひとりにさせて」と言ったことも何度もあります。
── ケンカしたときなどは、どのように解決してらっしゃるんですか?
佐々木さん:まず物理的に距離を置きます。ケンカが始まったら、それぞれ自室に入るか外に出て距離をとって、お互いクールダウンするようにしています。私は思ったことを言わないと気が済まない性格なので、直接ではなくLINEで思っていることをバーッと送るんです。それに対して、くじらさんは淡々と思ったことを返してくれて。
それで私も「言いたいことを言えたな、すっきりしたけどあれは言いすぎたな」とか反省するので、それで今度は直接「LINEではああ言ったけど、そこは言いすぎてごめんね」と自分の口で伝えたり、しっかりとお互い話し合うということを必ずやっています。