「夜しっかり眠るには」と生活習慣を見直し

── 病院の先生以外に、相談はしましたか。

 

平山さん:夫(俳優の速水もこみちさん)はもちろん、家族や友人にも電話で相談しました。みんな「なんでだろうね」と親身に話を聞いてくれて、それだけでも気持ちが楽になりました。普段の私はあまり人に相談せず自分で解決していくタイプなのですが、このときばかりは「これは人に話したほうがいいな」と思っていたんです。家にいると体の不調ばかりに目がいってしまってしまうので、人に聞いてもらうことで救われた部分は大きかったです。

 

── 今後どうなってしまうのかわからず、誰もが先が読めない不安のなかにいた時期でした。

 

平山さん:コロナにかかってはいけないというプレッシャーや、もしかしたら自分がコロナにかかっていて、知らず知らずのうちに人に移してしてしまうかもしれないと思って過ごすことも苦痛でした。感染リスクから人と会うことは極力避けていて、家族や友達とも会っていませんでした。そういった意識から、自分で自分にストレスをかけてしまっていたのだと思います。

 

── 体調の変化にどう向き合ってきたのですか。

 

平山さん:これを機に生活を見直そうと思いました。栄養を考えた食事をとって、睡眠のリズムを整えました。それまでは結構、遅くまで起きていて、お休みの日はお昼過ぎまで寝ているようなこともあったのですが、夜しっかり眠るためにどうすればいいかを考えるようになりました。それと、気持ちをリラックスさせるために以前から好きだった香りを生活に取り入れようと、アロマについて本格的に学びはじめました。

 

── アロマの資格をとったとうかがいました。

 

平山さん:もともと香水が好きでしたし、自分は香りでリラックスできるんじゃないかなと思ってアロマの資格を取るための勉強を始めました。アロマオイルを買って調合したり、体に塗ってみたり。こんな症状のときは、こういうアロマはどうかなといろいろ試しているうちに体調が安定してくるのがわかりました。だんだんとコロナ禍が落ち着いてきて制限がなくなり、人と会えるような日常が戻ってきてから自然と症状も落ち着いてきました。