両親が54歳のときに海外で卵子提供を受けて生まれた、スポーツインストラクターでモデルのerincoさん。高齢出産だったこともあり、20代で両親の介護と看取りを相次いで経験します。

母は私に20歳サバを読んでいた

erinco
モデルのerincoさん

── SNSの投稿で、母親が54歳のときにアメリカで卵子提供を受けて生まれたというご自身のルーツを明かし、反響を呼びました。子どものころは、友達のお父さん、お母さんよりもご両親が高齢だというのを意識することはありましたか?

 

erincoさん:ありました。やっぱり参観日に母が来ると「おばあちゃん?」とよく聞かれたので、それがイヤでした。普段生活をしていても、いろんな方に「おばあちゃんですか?」と聞かれていて、私にとっては母なので「なんでおばあちゃんって言うんだろう」と思っていました。母は笑って「母親なんです。この子は竹から生まれたんですよ」とジョークを言ってやり過ごしてましたけどね。しかも母は私に、年齢を20歳サバを読んで伝えていたんですよ! 60歳のときに40歳と言われていたんです。

 

── そうなんですか!?

 

erincoさん:だからおばあちゃんって言われることがよけいに心外だったし、友達のお母さんよりはちょっと年上くらいかな、と思っていたんです。でも思い返せば、遠足のお弁当が友達の家とはまったく違いましたね。友達はかわいいお弁当箱にミートボールやから揚げが入っていたけれど、私はアルミホイルに包まれたおにぎりと卵焼きとソーセージだけがタッパーに入っているような感じ。レジャーシートも友達はキャラクターものやカラフルなのを持ってきていたけど、私だけなぜか新聞紙でした(笑)。