ローラさんや綾瀬はるかさん、吉高由里子さんなど、数々のものまねで一斉を風靡した福田彩乃さん。しかし、ある時期から自分でもさらに高い目標を掲げると、焦りや不安を感じていったそうです。(全4回中の4回)

憧れの人と一緒にハイボールを飲んだ日の高揚感

福田彩乃
現在は第2子を妊娠中の福田さん

── 2009年にデビューされて以降、ものまねや俳優、美容など、多岐にわたり活躍されている福田さんですが、改めて芸能界に入ったきっかけを伺わせてください。

 

福田さん:高校を卒業して自動車会社の派遣社員として働いていましたが、リーマン・ショックの煽りを受けて失業してしまったんです。その後はハローワークに通う日々が続きましたが、ある日、以前所属していた事務所のオーディションがあることを知って、「グランプリ賞金100万円」という文字に目がくらんでしまい、つい応募してしまいました。昔から目立つことは好きでしたし、人を楽しませたり、驚かせたりすることも好きだったんです。早く仕事につきたかったし、まだ20歳だったので、若さと勢いで応募しちゃいました。

 

── 福田さんと言えば「ものまね」からブレイクした印象があります。もともとどういった方向でやっていきたいと思っていたのでしょうか?

 

福田さん:当時はまだ決めきれていませんでした。でも、オーディションで自己PRの時間があって、小さいころからやっていたものまねを披露してみたんです。柳原可奈子さんのショップ店員のものまねのほか、以前勤めていた会社の上司、テンションの高い犬など、誰もわからないようなものまねもやってみたところ、ありがたいことにバラエティ部門賞に選んでいただきました。オーディションがきっかけで事務所に入ることになって、そのままお仕事でもものまねをすることになりました。

 

── ものまねのレパートリーは多岐に渡りますが、ものまねを通して印象深かったことや、うれしかったことはありますか?

 

福田さん:ものまねをさせていただいているご本人と共演できたときや、プライベートでお会いできたときは、特別な気持ちになりました。私はその方が好きだからものまねをしていますが、いちファンとしてお会いできてうれしい気持ちと、「すみません、ものまねさせていただいています」といった恐縮した気持ちがあるんです。でも、みなさん優しい方ばかりで、なかには「ものまねしてくれてありがとう」っておっしゃってくださる方もいて、ありがたいし、とても励みになりました。

 

── ものまねをした方では、どんな方にお会いしましたか?

 

福田さん:綾瀬はるかさんやローラさんにお会いしたときは感動しましたし、吉高由里子さんに関しては、仲よしのスタイリストさんがいて、食事会でご一緒する機会があったんです。私は吉高さんが出演されていたハイボールのCMのものまねをさせていただいていますが、なんとその食事会で、吉高さんと一緒にハイボールを飲ませていただく機会があったんです。まさかそんなことが起きるとは思ってもみなかったので、夢の世界にいるような、気分も高揚しながら緊張もしているし、酔っ払いたくても酔っぱらえないような感じでした。でも、吉高さんと一緒に「ハイボール飲んでウィ〜!」ができたことは、一生忘れられない思い出です。