今はスクスクと育つわが子を見つめて

── 予定日より1か月早い出産になりましたが、母子ともに無事でしたか?

 

福田さん:大丈夫でした。子どもの体重も含めて特に問題なかったです。

 

ただ、急な出産になったので、退院後の準備が追いついていませんでした。産後は里帰りせずに、義父母の家でお世話になりましたが、私が入院している間に夫や義母が急いでチャイルドシートを買ったり、抱っこ紐を用意したり、ベビーグッズをそろえてくれたんです。すごく大変だったと思います。私は私で、退院したときは松葉杖とギプスをしていて。出産前は20キロも増えているし、出産後はしばらく思うように体が動けなかったので、まずは足を治すことに専念させてもらって、そこから本格的な子育てが始まっていきました。

 

家に帰ってしばらくは、松葉杖をつきながら授乳やおむつを変えたりと、少々ドタバタな感じで子育てが始まりましたが、そのとき生まれた息子は今3歳になります。活発に話し、走り回り、スクスクと育つわが子を見つめながら日々の幸せを感じています。

 

 

無事に第1子を出産した福田さんですが、初めての子育てに必死になるあまり、産後は周囲からアドバイスをもらうなかで、完璧主義な性格から自分で自分を追い込んでしまった時期があります。歯もまともに磨けず、お風呂も入れない日があるほど疲弊してしまい、旦那さんに当たってしまったことも。ただ、お子さんの成長とともに自身の心にも次第に余裕が生まれるように。今はむしろ母性が爆発し、もともと好きではなかった料理も子どものために工夫を凝らすなど、育児に前向きに取り組めるようになったそうです。

 

取材・文/松永怜 写真提供/福田彩乃