彼に出会って周りから言われた言葉

── 旦那さんの第一印象は覚えていますか?
福田さん:いい意味で普通の人がいるなって思いました。私にも徐々に話しかけてくれましたが、彼は芸能界について全然、詳しくない感じだったし、私の名前を聞いたことはあっても、どんな仕事をしているかは知らなかったようなんです。当時「閉鎖期」だった私は、もし「あの番組、観てました!」ってグイグイ言われたら、少し引いちゃっていたかもしれないです。でも、そういう感じじゃなかったのでラクだったというか、はじめからフラットにいけたんだと思います。
── そこからどうやって交際に繋がったのでしょうか?
福田さん:忘年会で出会った翌日から毎日、彼が電話をくれて、2、3時間はしゃべっていました。出会った時期が年末で、私は正月に実家に帰省していましたが、その間もタイミングをみてはマメに連絡をくれて。
電話の内容もすごく楽しかったんです。好きな食べ物や趣味の話など、たわいのない会話がほとんどでしたが、とくに印象的だったのが旅行の話です。私が「ケニアに行きたい!」というと、彼も「いいね!」とのってくれたんです。
ケニアは一度、仕事のロケで行ったことがあって「絶対また行きたい!」と思っている国なんです。だけどケニアと言うと、少し驚く人もいるんじゃないかな。なんとなく、イタリアやフランスみたいにおしゃれなところや、ハワイだったら驚かないと思うんですけど。でも彼にケニアと言って「いいね!」って返してくれたのが新鮮で。私のことを理解しようとしてくれて、やりたいことをあと押ししてくれる感じも伝わってきたので、うれしかったのを覚えています。仕事では不安を抱えていた時期でしたが、彼と話をしていると気持ちがほぐれていくのがわかりました。
毎日の電話がとても楽しかったし、何を言っても穏やかに話を聞いてもらえる安心感があって、交際に繋がったと思います。実際、彼とつき合ってから「すごく落ち着いたし、雰囲気が柔らかくなったね」と、彼にも、周りの人たちにも言われました。
── 交際がはじまったときは30歳前後だったと思います。結婚についてはどう考えていましたか?
福田さん:今思うと言葉がキツかったかな、とも思ったんですけど「生半可な気持ちではつき合えないです」と言ったんです。当時は仕事が第一だったし、楽しいだけのおつき合いは必要ないと考えていて。でも彼は全然動じずに「好きです」と伝えてくれて交際が始まりました。私はそれまで結婚にあまり関心がなかったのですが、彼とおつき合いするなかで、彼の魅力を感じたし、彼との将来を少しずつ意識するようになりました。彼とはたくさんディベートをして、気づけば質問攻めにしちゃっていたのかも。