間寛平さんの妻・光代さんは、20歳で結婚後、寛平さんの多額の借金が判明し返済に明け暮れる日々だったそう。ようやく完済し、これからというときに阪神淡路大震災で被災し家は全壊。次から次へと、逆境に見舞われます。(全4回中の2回)
結婚前からあった借金。完済した矢先に…

── ご結婚されてから夫の寛平さんに多額の借金があることが発覚。結婚後は返済に明け暮れる日々だったということですが、借金の返済が落ち着いてきたのはいつごろですか?
間さん:寛平さんに借金があることを知らずに結婚して、新婚当初はその額に驚きましたけど、返していくしかないと思って、私がお金の管理を始めました。それで、「下の子どもが小学校に上がるころまでには完済しましょう」と目標を立てたんです。寛平さん本人が知らないところで私が用立てたりもして、なんとか目標時期までに返済の目途がついて、貯蓄もようやくできるようになりました。このまま生活にゆとりが出ればいいなと思っていた矢先に、阪神淡路大震災が起きました。わが家は被災し、家は全壊。今度は、家を建て直さないといけなくなりました。
本当に、人生のサイクルって不思議ですよね。ひとつ済んだらまた次、といった具合に、お金を使わないといけない状況がちょうどやってくる。そういうものなんだなと身に染みて感じましたね。そしてまた貯まったら、子どもたちが高校や大学と行くでしょ?進学費用が必要になってくるわけです。そうこうしていたら、もう今になってますからね(笑)。