目指すは「自分の親のような夫婦」

大家志津香、岩田玲
夫婦でお酒を楽しむのが日課

── 2025年7月12日に結婚式をされていましたが、準備などは大変でしたか?

 

大家さん:いや〜、大変でした(笑)。実はもともと結婚式をするつもりはありませんでした。というのも、私は0か100の人間で、結婚式の内容にこだわり出したら、おそらくとても大変だろうなと予想がついていたので。ただ夫が「(私は)ひとり娘だし、両親が結婚式での姿をきっと見たいと思うからやろう」と言ってくれて。それで式を挙げることになりました。

 

ただ、プロの役者さんが自分たちのこれまでの人生を演じてくれる「メモリプレイ」という演出をふたりで話してやることに決めたのですが、夫は俳優として演技に関することには意見を曲げることがなかったため、私と夫のこだわりの違いがぶつかってしまいまして…。「だから結婚式はやりたくなかったの!」とケンカになりましたね(笑)。

 

── でも、結果的にはやってよかったですか?

 

大家さん:そうですね。私は15歳で親元を離れて暮らすようになりました。だからその後の私の生活について、両親は詳しくは知らないんです。娘がどんな生活をしていて、どういう人と親しいのか、すごく気になっていたと思うし、思い返せば「誰と仲いいの?」などとよく聞かれていたのも、心配してくれていたからなんですよね。

 

私と離れていた時間をどんなふうに過ごしていたかをメモリプレイなどを通して両親に伝えることができたと思うし、これまでお世話になった人が式にはたくさん来てくださっていたので、両親も安心できてよかったと思います。

 

── これからどんな夫婦になっていきたいですか?

 

大家さん:理想は自分の両親のような夫婦です。うちはとにかく父が母のことを大好きで、酔うと「こんなに素晴らしい女性はいない、俺はママのことが大好きだ」と言っています。ふたりのように、「相手がいればどんなときでも大丈夫」と思えるような夫婦になれたらいいですね。


取材・文/酒井明子 写真提供/大家志津香