AKB48のメンバーとして活躍し、2024年に俳優の岩田玲さんと結婚した大家志津香さん。今年の夏には結婚式を挙げ、両親に感謝の気持ちを伝えました。ふたりの出会いのきっかけになったのは、実はAKB48時代の仲間だったそうで…。(全3回中の3回)
プロポーズはまさかのタイミングだった

── 2024年に俳優の岩田玲さんとご結婚されました。出会いのきっかけを教えてください。
大家さん:AKB48でいっしょに活動していた高橋みなみ夫妻の紹介です。高橋夫妻が私と夫の共通の知り合いで、高橋家で開催されたホームパーティーで初めて会いました。といっても、夫はすごく人見知りで、最初の何回かは話をほとんどしなかったと思います。
ある日、いつもよりも酔っ払った夫が私に、「お酒が強いらしいね。勝負しよう」と挑んできたことがあって。それでその勝負にのって飲み比べをしたのですが、夫はすぐに潰れてしまい、そのまま高橋家に泊まったそうです。そうしたら次の日、たかみな(高橋みなみさん)から電話がかかってきて、まだ夫も高橋家にいるので前日のお疲れ会を兼ねてランチをしようと。そこで初めてきちんと話して、連絡先を交換して、そこから連絡をとり合うようになり、つき合うことになりました。
── 大家さんはそれまでは岩田さんのことをどう思っていたのですか?
大家さん:話したことはなかったですが、すごく気づかいができる人だと思っていました。みんなで食事をしているときもつねに動いていて、グラスが空いた人に飲みものがいるか聞いたり、氷を配ったり。「気をつかえる優しい人」という印象でした。
夫は私のことを気にしてくれていたようです。「私がいるとその場がとても明るくなる」と。それでお酒の勢いで話しかけてきてくれたのだと思います。ふたりともお酒がとても好き。共通の趣味がお酒を飲むことなので、今では自宅で毎日いっしょに飲んで楽しんでいます。
── おつき合い当初から結婚を意識されていたのでしょうか?
大家さん:おつき合いを始めたときに私は30歳を超えていたので、つき合うのであれば結婚前提だと決めていました。「32歳の誕生日までにプロポーズしてくれないなら別れる」と、つき合うことになったときに夫に宣言しました。
おつき合いしていくなかで、夫は私に無償の愛を与えてくれる人だと感じる場面がとても多くて、それが結婚の決め手になりました。つき合っている当時、私が仕事でとことん疲れたことがあって、「疲れた」とメッセージを送ったんです。そのときにわざわざマッサージするために自宅に来てくれたことがありましたね。どこまで優しいのかなと寝たふりをしたら、ホットタオルやアロマを使いながら1時間半もマッサージをしてくれて、それが終わるとソッと帰っていって。見返りを求めない優しさに、「このままこの人と結婚できたらいいな」と徐々に思うようになっていきました。
── 無事に32歳になるまでにプロポーズされたのでしょうか?
大家さん:私の誕生日が12月28日なのですが、1秒でも過ぎたら別れると言っていたので、誕生日当日にプロポーズはないかなと予想していたんです(笑)。きっとクリスマスにプロポーズされると思って待ち構えていたのですが、彼は夜にご飯を食べに行くお店も予約していないし、家に帰ってからも結局なにもないまま時間は過ぎていき…。私はいつも通りにお風呂に入ってすっぴん顔で、パジャマ姿になったのですが、そしたら夫が指輪をいきなり出し始めて…。「まさか、このタイミングで!?」とびっくりしましたね。しかもそのときに彼が指輪を渡すのにすごくモタついていて。結果的にプロポーズを待てずに指輪を奪い取ってしまいました(笑)。
彼はサプライズが苦手な人で、プロポーズもそのようなシチュエーションだったので特に感動はなかったですが、優柔不断な彼が指輪をひとりで一生懸命選んでくれたと思うとやっぱり、すごくうれしかったですね。