吉本新喜劇時代の経験も子育てのヒントに

宇都宮まき、吉本新喜劇のメンバー
吉本新喜劇の仲間たちと

── たしかに、将来自分で生きていく力を養ううえでは大切なことですね。

 

宇都宮さん:あと、新喜劇でいろんな年代の方とお仕事させてもらったというのも、子育てをするうえで役に立っていると思います。たとえば、「若い子って、こういうの知らないのか」とか、「年配の方はこういうのがしんどいんだ」とか、リアルに感じる場面がすごく身近にありました。年齢ごとに事情があるんだと思えたときに、「2歳児にだって事情がある。わからないことばかりなんだから、いきなり1発目で怒るのは違うな」と思ったんですよね。わからないからやってみたくてやってるわけですから。

 

全部「あかん!あかん!危ない」と言ってたら、子どもは楽しくないと思うんです。大人になったらどうしても我慢しないといけないことがたくさんありますから、せめて子ども時代だけは「楽しかった」「最高やった」と思ってほしい。それは子育てで大事にしていることですね。

 

でも、「子ども時代が最高だったから大人になってからもがんばれる」って思ってもらえたらありがたい反面、何でもやらせることで「大人になっても我慢できない子」になってはいけないので、我慢も覚えさせる必要もあります。子育てって本当に難しいなって毎日思います。