モノマネ芸で一世を風靡した、お笑いコンビ・ガリットチュウの福島さん。芸人として活躍するいっぽうで、2025年には『ヨーロッパ柔術選手権2025』の「紫帯ライト級 マスター4」で優勝を果たしています。世界で活躍する福島さんですが、柔術との出会いは、病気がきっかけでした。(全3回中の3回)

「このままでは死にますよ」と医者に言われ

福島善成
柔術を始めたばかりのころの福島さん

── 柔術で世界チャンピオンという結果を残されていますが、始めたきっかけは健康のためだったそうですね。

 

福島さん:はい。高血圧、肝機能障害、痛風といろんな疾患を抱えて、複数のお医者さんに「このままでは死にますよ」と言われたんです。それで、健康のために何か運動を始めなきゃと思いまして。そんなときに、クインテットという柔術の試合を観に行って「これだったら自分もできるかも」と思って、柔術を始めました。

 

── 柔術にハマった理由は何でしょうか?

 

福島さん:最初は「健康のためにやってみるか」という軽い気持ちでした。でも、始めてみたらとにかく楽しかったんです。だから、健康のためというのも忘れて、気がつけば週に6日も道場に通っていました。ちょうどコロナ禍で仕事がなくなっていた時期と重なって、柔術にどんどんのめり込んでいきましたね。