訪問看護を立ち上げた今

── 柴田さんは鹿児島に移住後、2023年に小児専門の訪問看護ステーションを立ち上げたとのこと。訪問看護の立ち上げには長男さんの影響も大きかったのでしょうか?

 

柴田さん:大きかったと思います。長男がリハビリを受けて身体の状態が激変していく様子を見ては、家族で何度となく驚いたし、その都度みんなで喜びました。また、自分が今まで経験してきたことは、同じく病気や障がいをもったお子さんがいる家庭に何か伝えられるんじゃないか、と思ったんです。さらに家族間同士でも交流の場を設けて、コミュニケーションが取れたらいいなとも思いました。

 

── 現在の生活はいかがですか?

 

柴田さん:仕事は忙しいながらも充実しています。子どもたちは自分たちができることをしながら頑張っていますし、何かあれば話をするようにしています。これからも予想外なことが起きるかもしれませんが、家族で助け合うことはもちろん、家族以外の方々とも連携をとりながら、常に笑顔をたやすことなく一緒に進んでいくことができたらいいなと思っています。

 

取材・文/松永怜 写真提供/柴田直美