今年で結婚16年目になるお笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおさんとフリーアナウンサーの熊谷麻衣子さん。人がニコニコ喜んでいる顔を見るのが大好きな旦那さんは超がつくほどの寂しがり屋でもあって── 。(全4回中の4回)
旅行2日目で夫から「限界だ」とメールが

── 熊谷さんはサンドウィッチマンの伊達みきおさんと結婚して今年で16年目になります。サンドウィッチマンは2007年のM-1で優勝して以来、常に第一戦で活躍し続けています。現在、中学2年生になる娘さんも部活や学校行事などで忙しい時期ですよね。家族3人で過ごす時間はありますか?
熊谷さん:娘が中学生になってからなかなか行けなくなりましたが、以前は年2回くらい、家族で旅行をしていましたね。週末とか、1日半でも休みが続いたらどこか近場…栃木とか静岡あたりに行って1泊して帰ってくるとか。旅行以外でも、時間ができたら一緒にご飯を食べに行くことはよくありますね。
── 夫婦だけではなく、中学生の娘さんも一緒に参加することが多いのでしょうか?
熊谷さん:娘はひとりっ子だしすごく寂しがり屋なんですね。そこは夫と似ているんですけど。だからふたりで行ってきていいよといった感じではなく、娘も一緒に行きますね。
── 旦那さんは寂しがり屋なんですか?
熊谷さん:超・寂しがり屋ですね。たとえば、私と娘と友達の家族で海外旅行をしたことがあったんです。夫は仕事の都合で来られなかったのですが、2日ぐらいで「もう限界」とメールが来て。すごく寂しかったみたいですね。夫は普段、仕事のロケとかどこかに行くたびに、両手いっぱいになるくらいお土産を抱えて帰ってくるんです。でも、私と娘が家にいなかったときは、「俺ひとりだと、何も買わないんだな」と言ってました。
── 常に家族に気持ちが向かっていると。
熊谷さん:そういうわけでもないですが、夫も娘も家族が大好きですね。以前、娘がコロナに罹患したことがあって。夫は仕事があるからホテルに隔離してもらったんです。せっかくホテルに泊まるなら、フワフワのベットが置いてあるような、少しいいホテルに泊まればいいと思うんですよ。でも、「家のベランダが見える場所だと安心する。このホテルならみんなが近くで見えるからここにする」といった理由で、近場のホテルに決めていました。当時はコロナで私と娘が外出できなかったので、夫は毎日、玄関の前に差し入れを置いてくれていました。
── 家族愛を感じます…。
熊谷さん:ありがたいですね。あと、夫は、誰かがニコニコ喜んでいる顔を見るのが好きなんです。結婚する前の話になりますが、夫と初めて出会った『とくダネ!』の密着取材のときのことです。サンドウィッチマンがM-1に優勝した直後の2008年1月、すでに多忙だったようですが、まだお金に余裕がなかった時期かもしれません。それでも取材で夫の地元の仙台に行くと、「これ、おいしいんですよ」と言って、周りのスタッフに地元の大福を買って配っていたんです。今でもそうですが、人にはたくさんお金を使うけど、自分にはあんまり使わないですね。
また、いつも人にプレゼントをしたり、食事に誘ったり、何かやってあげる人なので、そこがすごいなと思いますし、尊敬できる部分です。先に出すからいろいろなご縁も入ってきているんでしょうね。