退院直後は生活改善に取り組んでいたけど

熊谷麻衣子
同じく膀胱がんを患った小倉智昭さんからいろいろアドバイスをいただいた

── 病気をきっかけに生活習慣は変わったのでしょうか?血圧も病気になる前から高く、上は200を超えることもあるそうですが。

 

熊谷さん:運動はしばらくしていなかったんですけど、今は休日にゴルフに行っているから、それが運動といえば運動になるんですかね。タバコは退院してしばらくやめていましたが、気づいたらまた吸ってますね。退院後、血圧計も買って、はじめは毎日測っていましたが、今は全然測らないし。夫の性格的に、コツコツと何かを続けることが苦手なんですよ。

 

── 旦那さんは今もかなり多忙だと思いますが、睡眠時間はとれていますか?

 

熊谷さん:日によってバラバラですが、だいたい毎日3時半くらいまで起きています。超夜型なんですよ。お酒はもともと飲まないんですが、夕食の後に録画したDVDを見ながら、何かしらずっとダラダラ食べてますね。この深夜の時間だけが自分の時間だから、もったいなくて起きてるんですって。

 

── 深夜、寝るまでずっと食べているのでしょうか?

 

熊谷さん:食べていますね。「食べるのは終わりの時間を決めたほうがいいよ」と本人に言ったら「(深夜の)1時」って。たしかに寝るまで2時間あるな、とも思ったんですけど…。私も子どもが生まれるまでは夜型だったので一緒に夜ふかししていましたが、今は子どもが中学生なので、朝5時に起きてお弁当を作るから無理ですね。

 

── 食事はいかがですか?

 

熊谷さん:食べるロケがありますし、現場で用意されたお弁当を食べてくることも多いです。また地方に行ったときはみんなでラーメンを食べに行ったり、現地で外食をしたり。泊まりがけの仕事も週に1回くらいあるので、外で食べてくることも多いですね。

 

── 自宅でご飯を食べるのはどれくらいの頻度ですか?

 

熊谷さん:そのときによりますが、平均して週1回くらいでしょうか。家ではなるべく体にいいものを食べてほしいので、家の食事には気をつかっていますね。たとえば、小麦粉、乳製品を極力使わないようにしています。植物性の油もできるだけ使わないために、炒めものにはお肉の油を利用するなど、調理の方法を工夫しています。

 

病気になる前は、夫がトンカツが好きだからよく揚げたし、牡蠣の季節になれば、牡蠣フライも作りました。病気になって夫の食生活がガラッと変わったわけではないですが、私ができることはやりたいと思っています。