「あの子のようになりたい」気持ちは誰にでもある

── ヒアルロン酸を溶かしてみてどうでしたか?
兒玉さん:まず、めちゃくちゃ痛かったです(笑)。注射をヒアルロン酸の膜の中に入れるのですが、これがとにかく痛くて。泣きながら溶かしてもらいました。溶かしても自分ではあまり変化はわからなかったのですが、マネージャーとか周りの人たちからは「溶かしたほうが絶対にかわいい」という意見をたくさんもらったので、その声が力になりました。
── 今、振り返って美容整形したことをどう思いますか?
兒玉さん:依存するほどやる必要はなかったです。適度ならいいのかもしれませんが、私の場合はゴールがないままひたすら打ち続けてしまいました。だから辞められずに大変なことに…。精神安定剤のように続けるのはおすすめできないし、もしそうなっている人がいるならば強く止めたいと思います。
誰しも周りを見ると「あの子のようになりたい」と思う気持ちってあると思うんです。でもそうやって変わりたいと思う根底には、「今の自分が好きじゃない」という気持ちがあるはず。まずは自分のよさに目を向けてほしいと思います。
取材・文/酒井明子 写真提供/兒玉遥