ヒアルロン酸を打つことが精神安定剤に

兒玉遥
「何事もバランスが大事!」と語る兒玉さん

── その後も美容整形を何回か行ったのですか?

 

兒玉さん:私が主にハマったのはヒアルロン酸注入です。丸い顔がコンプレックスだったのですがヒアルロン酸を入れることで、顔のシルエットがシュッと引き締まって見えるようになるんです。たとえば鼻にヒアルロン酸を入れると鼻のつけ根が高くなって、顔が細く見えるようになる。そのため、鼻、アゴ、涙袋など、顔のいろいろな場所にヒアルロン酸を入れていました。

 

ヒアルロン酸は一度注入しても、少しずつ分解、体内に吸収されて元の顔に戻っていきます。「ヒアルロン酸がなくなると変な顔になってしまう」という強迫観念を抱くようになり、毎月、ヒアルロン酸注入をするようになっていました。

 

── どれくらいの期間、打ち続けていたのですか?

 

兒玉さん:2017年に双極性障害のためHKT48の活動を2年半休養することになるのですが、それまでの2、3年はずっとヒアルロン酸注入をしていたと思います。総額1000万円以上を使いました。

 

不自然になっていく私の顔を見て、「ヒアルロン酸を溶かす注射をしに行こう」と心配して言ってくれる人もいました。でも、当時は誰を信じていいのかわからなかったですね。美容整形で自信がついたのに辞めてしまったら、きっとまた自信をなくしてしまう。そう思うと、アドバイスを素直に聞くことはできませんでした。 

 

── 結局、ヒアルロン酸を溶かす手術を選択したそうですね。

 

兒玉さん:2019年に女優として芸能活動を再開したのですが、病院で調べたら最後の施術から2、3年経っているにも関わらず、顔の中にまだ吸収されていないヒアルロン酸があることがわかったんです。顔のバランスや健康のことを考えると溶かしたほうがいいという話になりました。休養前は素直に人の話を聞けませんでしたが、休養後は不思議と素直に先生の意見などを聞いてみようと思うことができ、残っていたヒアルロン酸を溶かすことにしました。