健康こそ第一「筋肉質な先輩を見習ってジム通い」

── おふたりはちょうどよい距離感のように思えます。現在、未知さんは病気に対してどのような思いを持っていますか?

 

未知さん:罹患した当初は「なんで私が?」ととまどって、自覚症状が軽いわりには深刻な扱いをされて驚きました。でも、いまはまわりの人に支えられ、この歳で仕事も趣味のゴルフもできて、「今日も一日楽しかった」と、眠りにつける生活を送っています。完治しないのはつらいですし、できない運動もありますが、病気は私にマイナス要素だけでなく、気づきや変わるきっかけを与えてくれました。

 

── 新喜劇では、年齢を重ねた先輩たちもたくさん活躍していますね。

 

未知さん:私たちの仕事には定年がありません。立って歩けて、声が出れば、何歳まででもできます。私よりずっと年上の新喜劇の大先輩方はすごいです。とくに、ふだんからちゃんと運動している方は筋肉があって、お元気です。仲良くさせていただいている末成映薫(すえなりゆみ)姉さんは78歳ですが、とても筋肉質。これからの人生、プライベートではやりたかったけれどこれまでできなかった夢として、イタリアへの夫婦旅行を実現させたいですね。元気で歩けるうちに行かないといけないですから。そのためにも、夫婦ふたりともジムに通って、いつかのイタリア旅も目指して鍛えています。

 

取材・文/岡本聡子 写真提供/未知やすえ、吉本興業株式会社