友人の励ましに感謝「大好きなゴルフを再開して」
── 病気の経験は、未知さんの時間の使い方に影響を与えました。いま、いちばんの楽しみは何ですか?
未知さん:病気になる前から大好きだったゴルフを再開し、とてもハマっています。じつは間質性肺炎になってから、すぐ息が上がるので、上り下りのあるゴルフコースを歩ける自信がなくて、しばらくコースに出られなかったんです。そこで、仲のいい友人にゴルフをやりたい気持ちや不安について相談すると、「一緒にまわろう。しんどくなったら考えよう」と励ましてくれたので、思いきってコースに出てみました。カートに乗ることもありましたが、退院後初めて18ホールをまわりきれたときの感動はなんとも言い表せません。

担当医からも、「運動はしたほうがいい。そこまで理解して親身になってくれる友人が一緒なら大丈夫だし、楽しいこともしてください」と言ってくれました。もちろん、ランニングや山登りのような激しい運動はできませんが、オフの日はゴルフの予定が詰まっています。先日は、3日間連続でゴルフに行ったので、夫に「おまえはプロゴルファーか!」とツッコまれました(笑)。
…
未知やすえさんの夫は、同じ職場ともいえる吉本新喜劇の元座長の内場克則さん。妻の突然の大病発覚にも落ち着いた声かけや態度で未知さんに安心感を与えてくれたそうです。病気は、夫婦にとっての信頼のバロメーターなのかもしれません。
取材・文/岡本聡子 写真提供/未知やすえ、吉本興業株式会社