毎朝4時起きで夜7時就寝の生活になった現在
── 4時起きということは、何時くらいに寝ているのでしょうか?
坂本ちゃん:今は週1回程度、タレントの仕事とは別に新宿のゴールデン街で店番をしているのでその日は時間がずれますが、店番以外の日は夜の6時くらいには眠くなってきて、8時前には寝ています。私、テレビ朝日の報道ステーションの小木逸平アナウンサーが好きなんです。番組は夜10時前からスタートするので、彼が観たいがために頑張って起きていたいんですけど、今は早く寝てしまうので彼が観られないんですよ。好きな人が観られないせつなさっていうのはあるんですけど、そこは我慢ですね。その結果、睡眠時間は8時間以上確保できているので、すごく健康的な生活になっています。
食事も今は1日2食にしています。朝4時に起きて2時間くらい歩いて帰ってきたら、朝ごはんを食べます。その後、体重や血圧を測ったり、パソコンを見たりしながら家事や仕事などして、2回目の食事は2時か3時ごろ。そして夜の8時には寝ています。今も引き続き野菜中心の生活ですし、毎朝一定時間歩くことでセロトニンが出ているんでしょうね。精神的にもすごく穏やかになりました。病気になったときはショックでしたが、病気になったおかげで健康にも意識が向いて、自分の体を見直すことができてよかったと思っています。
── 来年で60歳になるそうですが、ますます健康になっていく坂本ちゃん。今までの人生を振り返ってどう思いますか?
坂本ちゃん:無駄がいっさいない気がします。30代で『すすぬ!電波少年』に出たことによって家族からお金を無心されるようになり、最後は絶縁しましたが、芸能界で数は少なくても大切な友達ができました。家族とうまくいかなかったぶん、友達の優しさに感謝しています。
また、前立腺肥大と糖尿病を経験しましたが、病気になったことで毎日歩くようになって、自己肯定感が上がりました。今まで自分に起きたことって、全部今の自分に繋がっているような気がします。来年は60歳を迎えますが、今とても充実しています。これからもきっと素敵な日々が待っていると思うと、歳を重ねることが楽しみで仕方がないです。
取材・文/松永怜 写真提供/坂本ちゃん