「年末に1週間尿がでなかった」と語るのは『進ぬ!電波少年』で大ブレイクした坂本ちゃん。今から3年前に前立腺肥大と糖尿病を患ったことで激痛に見舞われましたが、それを機に自身の健康を考えるようになったそうです。(全3回中の3回)

「尿が出なくなった」と思ったら

坂本ちゃん
2023年前立腺肥大で手術をしたときの坂本ちゃん

── 2023年に前立腺肥大を発症して手術を受けたそうですね。経緯について聞かせてください。

 

坂本ちゃん:2022年の年末に、風邪をひいたと思って家にあった風邪薬を飲んだら、尿が出なくなってしまったんです。後から知ったのですが、前立腺肥大になった人が風邪薬を飲むと、薬によっては尿が出にくくなる症状もあるらしいですね。でも、当時はそうした知識がありませんでした。

 

尿が出ず、次第にお腹が痛くなってきましたが、年末だったのでクリニックは閉まっていたんです。ひたすら痛みに耐えながら年末を過ごし、年が明けた2023年の1月4日にクリニックに行き、尿道カテーテルを入れてもらって、ようやく1.3リットルの尿が出ました。溜まっていた尿が出たことで、一気に視界が開けたような感じがしてかなり体が楽になりました。1週間後に再度受診する約束をしましたが、病院に行くまでに、また尿が出なくなってしまい、食事がとれなくなりました。

 

約束の1週間後にクリニックに行くと、今度は2リットルの尿が出ました。先生が驚いて「こんなに我慢強い人は見たことないです!つらかったら、我慢しないで救急車を呼んで大丈夫ですよ」と言われまして。血液検査の結果、肝臓の機能が低下していて、人工透析に値するくらい状態が悪いことがわかりました。今度はカテーテルを入れっぱなしにしてもらって自宅に帰ることに。カテーテルの先に蓋がついていて、蓋を開けると尿が出るような仕組みになっていました。その後の検査で前立腺肥大の診断を受けました。診断名がついたことで、なぜ体がツラかったのかわかってホッとしました。また、かなり肥大していたので、大きな病院を紹介されたんです。

 

── 大きな病院ではどんな検査をされたのでしょうか?

 

坂本ちゃん:2月にMRI検査をしていただきました。正常な前立腺の平均体積は20ミリリットル以下らしいのですが、私は100ミリリットルを超えていたことがわかり、それが尿道を塞いでいたようでした。ただ、すぐに手術は行わず、まずはカテーテルを使って尿を出しながら様子を見ることになったんです。しばらく通院生活が続きましたが、4か月後、やはり手術が必要だとなって、6月に手術をしました。術後、経過は良好で4日後にカテーテルをとり、自力で排尿できたときは本当にうれしかったです!

 

いっぽうで、入院中に血圧が高いとも言われていました。退院後、当時のマネージャーさんに「血圧高いって言われていましたが、その後、病院に行きましたか?」と聞かれて。先延ばしにしていましたが、重い腰を上げて病院に行ってみたんです。すると血圧が、上が160あって。「あなた、糖尿病ですよ」と先生に静かに言われました。当時、怠惰な生活をしていたので、体重がどんどん増えてしまって、しまいには糖尿病にもなっていて。