活動休止中の相方から2年ぶりの誘いが…
── それで、はまやねんさんは副業として2022年からキッチンカーを始めたんですね。ちなみにいまは芸人としての活動はしているんですか?
はまやねんさん:昨年までは僕も芸人としてピンネタをやっていたんですよ。でも、キッチンカーのほうが忙しくなって、「もう作れへん」と。僕は芸人と絡んだりするのが好きなので、先輩芸人を呼んで一緒にライブやったりもしていたんですけど、いまはそれもできていない状況です。
── 今後、「コンビでネタをしたい」というお気持ちはありますか?
はまやねんさん:できるなら、やりたいですけどね。また劇場などに戻れるんだったら戻りたいですから。でも、相方が「まだ違うな、いまじゃない」とか言ってたんで…。 相方がそう思う理由は僕もよくわからないです。
──「解散」という話にはならないんですか?
はまやねんさん:ならないですね。別に僕、「解散する必要ないやろな」って思ってるんで。相方も解散したいとかはないらしいです。だから、事務所(吉本)も辞めんでいいかなって思ってます。
去年の11月、ひさしぶりに2人で飯を食いに行きました。2年ぶりくらいに向こうから連絡が来て、「飯行こう」って言われて。昔の感じで友だちとして、という意味ですね。 基本的に地元の連れなので、そんなにふだんから連絡を取るとかはないんです。そこは、同世代の社会人の皆さんとも一緒だと思います。
── ブレイク時は関係性が悪化しましたが、また友人同士の関係になったんですね。
はまやねんさん:そうですね。そのとき、けっこう当たりがきつかった当時のことを相方が謝ってきました。それで「ほんまごめんな。あのときの俺、ほんまカスやったと思うわ」とか言ってました。あのときは、相方もいっぱいいっぱいだったと思うんですよね。
── 今後、芸人としてやってみたいことはありますか?
はまやねんさん:フェスをやりたいんです。バンドマンを呼んで、音楽とお笑いの両方の。もともと僕と相方はバンドをやっていて、音楽がめっちゃ好きなんです。だからリズムネタは作りやすかったんですけど。 僕、ほんまは今年フェスをやりたかったんですけど、キッチンカーの仕事でスケジュール的に難しいので、来年内にはできたらいいなと思ってて。
それで、去年11月に相方に会ったとき「フェスやろうと思ってんねん。そこでコンビ復活したらおもろくない?」って話をしたんですけど、相方は「ちょっといまは違うな」と言ってました。「いつやねん」って思っていますけど、相方自身が漫才をやろうと思わない限り、僕が何を言っても絶対やらないんで。自分たちのタイミングを探って復活しようと思っています。
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「ネタはラッスンゴレライ1本にして、別のことやったほうがよくないか?」コロナ禍もあり、芸人としての活動が休止状態になったはまやねんさんは現在、以前から興味のあった飲食業の道へ。キッチンカーで全国を行脚し、好調時は1日40万円を売り上げるほどの盛況ぶりだといいます。
取材・文/市岡ひかり 写真提供/8.6秒バズーカー・はまやねん、吉本興業