デビュー後「ラッスンゴレライ」でブレイクするも、SNSで誹謗中傷にあい、実力不足もあって仕事が激減。現在、コンビは活動休止状態です。復帰を模索するはまやねんさんは、昨冬に2年ぶりに相方と再会。そこでの話し合いは…。(全3回中の2回)
陰謀論で仕事激減「ピンだったら耐えられたか…」
── はまやねんさんは、お笑いコンビ・8.6秒バズーカーとして2014年末にブレイクしましたが、その翌年からSNS上にネタに関する陰謀論が出回ったそうですね。
はまやねんさん:そうですね。僕らのコンビ名やネタに関する陰謀論がSNSでシェアされたんです。フェイクニュースが載った新聞記事のような画像を勝手に作られて、それがSNSでものすごくシェアされて。それまでは「アンチが出たら売れた証拠」と思っていたんですけど、あまりに突拍子もない内容で、僕ら的には「なにこれ、ヤバくない?」と焦りました。
いまだったら開示請求してもいい内容だったと思うんです。ただ、そのときは会社も「相手にせずに静観したほうがいい」みたいな感じやったんですよ。それで黙っていたら、気づいたときには勝手にどんどん炎上していきました。誹謗中傷もめっちゃありました。InstagramやTwitter(現・X)に、「死ね」「なんでおんねん」などのDMが来たりして。でも、それだけじゃなくて、出演しているテレビ番組のスポンサーに苦情の電話をしたりする人もいたようなんですよ。

── いちばんイヤなパターンですね…。
はまやねんさん:そうです。いまはそういうケース、めっちゃ多いじゃないですか。僕らはその走りみたいな感じでした。もちろん、そもそも僕らの芸人としての実力不足もあって番組にもだんだん呼ばれなくなってしまいました。
ネットのそうした意見についてはムカつきはしましたけど、そのときは「ネットでなんか言ってる人たちより、こっちのほうが幸せな生活してるし」っていうモチベーションで気にしないようにはしていましたね。「家でコソコソとパソコンのキーボードを叩いて人のことを攻撃するしかできんねんから」くらいに、軽く思ってました。
── 相方さんもそういう感じでしたか?
はまやねんさん:むしろ、相方がそういうことを言っていたんです。僕自身はあまり気にはしてなかったんですね。いち意見に対して、ひとつずつムカついても疲れるだけやし。でも、相方はそういうネット上の非難の声を受けて精神的にダメージを受けてしまうタイプなんで。
ネガティブな投稿を見つけると、「こんなんあったで」みたいに見せてきて、気持ちを吐き出してました。これだけアンチに叩かれても、グチを言い合って共感しあえる相手がいたんでお互いに精神的に耐えられたけれど、ピンやったらもっと追い詰められていたと思います。