「ゆいなの自立までサポートを」子に向ける母の思い

蓬郷由希絵
ゆいなさん中学1年生の冬。家族で初詣へ

── 今後の目標について教えてください。

 

蓬郷さん:来年の講演会の予定も埋まってきているので、今後もInstagramとともに楽しく情報発信を続けていきたいと思っています。

 

それから、娘たちの今後の進路について。ゆいなには、中学校を卒業したら、特別支援学校に入学して、働くための練習をしていってほしいです。ときおり「お母さんがおばあちゃんになって、いつかいなくなっちゃうかもしれない。そのとき、ゆいなはどうする?」と未来を考える機会を作ったりもしています。最終的には、自立してひとり暮らしをしながらお金を稼げるようになってほしいと思っているので、そのためのサポートを続けていくつもりです。

 

高校2年生になった姉のここなは、「将来、特別支援学校の先生になりたい」と話しています。これを聞いたとき、内心、うれし涙を流しつつ「好きな道を選べばいいよ」と伝えました。ここなには、これまでたくさん我慢をさせてきたので、これ以上の我慢はしてほしくない。ここなが心から「楽しい」と思える進路を選んでほしいです。

 

2人の娘が、今後どんなふうに将来を歩んでいくのかを、私らしく見守っていきたいと考えています。


取材・文/佐藤有香 写真提供/蓬郷由希絵