子どもが何でも話してくれる存在になりたい 

副島淳
1児のパパになった副島さん

── 2024年の元旦、結婚を発表されました。奥さんとの出会いは?

 

副島さん:行きつけの居酒屋で出会った一般の方です。妻はその居酒屋の常連だったのですが、おもしろくてかわいい子だなと思いました。居酒屋の大将に協力してもらい、僕の方からアプローチしてつき合い始めました。6年くらいつき合ってから、そろそろ…という感じの結婚でした。僕が38歳のときです。

 

── 今年の4月に第1子となる男の子が生まれたとのこと。おめでとうございます。パパになってどんな心境ですか?

 

副島さん:パパとしての実感…もちろん自覚はあります。ただ、目の前にいる赤ちゃんはまだ言葉を話さないので、「パパ」と呼ばれてから「父親になった」という気持ちがもっと強くなっていく気がします。

 

── 家庭ではどんな育児や家事をされていますか?

 

副島さん:産後すぐは、夫婦2人で2、3時間おきに起きていたので大変でしたが、だんだん慣れてきたので、何時から何時までは僕が赤ちゃんを見るから寝ていていいよ、と妻に言えるようになりました。

 

── 自分の幼少期の経験を踏まえて、どんな子育てがしたいと考えていますか?

 

副島さん:月並みな言葉ですが、楽しく健康に過ごしてくれればそれでいいです。父親としてだけじゃなく、近くにいて何でも話せる存在でありたいと思っています。僕は小学生のころ、目立つ見た目がゆえにいじめにあっていて、当時は「いのちの電話」に電話をかけて相談したこともありました。そのとき、話を聞いてくれる人のありがたさが身に染みたので。正直、父親がいない家庭で育ったため、父親が息子にどうやって接するものかわかりませんが、自分の子だからって干渉したいとは思わないです。見守りながら必要なときにサポートできたらと思っています。

 

── 子育てをしながらの仕事のバランスはどう考えていますか?

 

副島さん:現実的な話、家族を養わないといけないので、仕事はこのままがんばっていきたいです。年齢的には40代になり、健康への意識は高まりました。息子が成人したら60歳、一緒にお酒を飲める体であるためにも健康でいたいです。

 

実際に子ども中心の生活になってから、21時には寝ているのでめちゃくちゃ健康的な生活をしています。それまでは、晩ごはんを食べてから夜中に妻と韓国ドラマを見るような生活でしたから、1日が早く感じます。僕も妻も物事を楽しみたい性格なので、今はとにかく育児を楽しみながら、どんな子に育つかわくわくしています。


取材・文/富田夏子 写真提供/副島 淳