世代による価値観の違いは感じるけど

── 結婚後、お互いの家族との関係はいかがですか?
金子さん:父は2023年に亡くなりましたが、主人がそばにいてくれて心強かったです。母は主人より年齢がひとつ上で、私の祖父母は主人の両親より年下なんです。主人が27歳も年上ということで思うこともあったのか、結婚してしばらくは関係を作るのに時間がかかりましたが、今ではわが家に集まってご飯を食べることもありますよ。母と主人の年齢が近いし、話も合うみたい。主人の両親は結婚後に亡くなりましたが、今はお義姉さんやお義兄さんと、とても仲良くさせてもらっています。
── 結婚生活10年目ですが、家事分担はどうされていますか?
金子さん:お互い得意なほうがやっています。食事は、朝は私、昼と夜は主人が毎日作っています。昼は、上の2人は小学校の給食が出ますが、次女は幼稚園がお弁当持参なので、主人が作ってくれています。
主人はもともと料理が好きで、ローストビーフやハンバーグ、チャーシューなんかもこだわって作ってくれるんですよ。自分で飲食店の運営や不動産の仕事をしていることもあって、仕事はある程度、時間が調整できるので助かっています。私は専業主婦ですが、夫が苦手な掃除や洗濯をしています。あと、次女が通う幼稚園まで1時間かかるので、その送迎をして、15時に帰ってくる小学生組を習い事に連れて行きます。夜は主人がご飯を作っているあいだに子どもたちの宿題を見たり、お世話をしていますね。
── 夫婦でうまく分担できると。
金子さん:家事は効率よく回っています。ただ、子育てに関しては私がメインでやっています。主人はオムツ替えやミルクをあげることも、ほとんどやったことないですね。夜泣きで起きることもなかったし。時代なのかな。昔は男の人が積極的に子育てに関わっていなかったようだし、主人がミルクを作っても、飲ませるのは私なんですよね。はじめは「私ばっかり!」と思うことはあったけど、今はうまく家事分担もできているし、ちょうどいいかなと思っています。
── お子さんの教育で夫婦の違いを感じることはありますか?
金子さん:食事に関しては、好き嫌いなく食べましょうというのは一緒ですね。ただ、主人が子どものころは、学校の給食を食べ終わるまで帰れなかったと聞くので、根本にある認識は違うのかもしれません。うちの子、本当に食べないので苦労しているんですよ。
勉強も、主人は先生や親に怒られながら机に向かっていた世代らしく、主人が子どもに勉強を教えると口調がキツくなるので私が教えます。いっぽう、私はゆとりど真ん中の世代。勉強したくない気分のときもあるよねって思うし、主人ほど勉強に熱心じゃないかもしれないです。家族で遊園地に行くとか、旅行で学校を休ませることにあまり抵抗がないんですけど、主人はすごくあるみたいですね。