27歳差夫婦としてテレビにも出演したことがある金子南さん夫婦。当初は「5年以内に離婚する」などと心ない言葉を投げかけられたこともありますが、3人の子どもに恵まれ、今年で結婚10年目を迎えます。(全2回中の2回)

「かわいいね!」といつも言っていた夫が

金子南
2015年に結納

── 金子さんは2015年、20歳で当時47歳だった旦那さんと結婚し、これまで3人のお子さんに恵まれました。現在はそれぞれ9歳、7歳、4歳とのことですが、お子さんが誕生して夫婦関係は変化しましたか?

 

金子さん:夫婦だけのときのほうが、ケンカは少なかったと思います。子どもがいると予想外のことが起きるし、その都度、考えることがあるので。あと、子どものお世話や家事に追われて、お互いの変化に気づかないことが増えましたね。以前は髪型やメイクを変えると気づいてくれて、「かわいいね!」ってしょっちゅうほめてくれたけど、今はお互い見ている方向が子どもなので。ときどき、思い出したかのように「かわいいね」って言ってくれますけど、今はそれで十分かなと思ってます。

 

── 結婚する前は、旦那さんが金子さんを子ども扱いすることもあったそうですが、母親になった今はいかがですか?

 

金子さん:今もされてると思います。私は19歳で主人と出会って20歳で結婚。今30歳ですが、年齢は重ねても中身は子どものままだと思ってるんじゃないかな。「南ちゃんは子どもだから、何もできないね〜」と言われるときもあるし、SNSのコメントでも「子ども扱いされて嫌じゃないの?」と書かれることがよくあります。

 

でも「何もできないね」って言われているほうが、私的には好都合なんですよ。何もできないほうが主人のやる気をうまく引き出せるし、私がなんでもやってしまったら、主人は何もしなくなるんじゃないかなって思うんです。それに、もし私がめちゃくちゃ仕事ができて、家事もバリバリやっていたら、たぶん私のことを好きになってなかったんじゃないかな。主人は自分が養ってあげているとか、私を子ども扱いしながらめんどうをみてる感じが心地いいんだと思います。私もそれが嫌じゃないし、「ありがとう」って言っていたらうまくいくと言うか。

 

── 子ども扱いされているようで、実は金子さんがうまく回しているような?

 

金子さん:そうなんですよね。実は、私の両親も17歳の年齢差がありますが、「夫は立ててね。ありがとう、大好きって言っていたらうまくいくから」と母から聞いてきたので、その通りにやっていたら、なんとなくうまくいってる気がします(笑)。

 

もちろん、「本当はできるのに」と思うこともあるし、何もできないわけじゃないんですよ。でも、私が過去に違う人とおつき合いをしていたときは、掃除から洗濯、食事の準備まで全部私がやっていて。「彼女とはそういうものだ。むしろ自分が頑張らないと好かれないんじゃないか」って思い込んでいたんです。だから今の関係性のほうが、自分も過ごしやすくていいかなって。