保育園のお遊戯会で意外な言葉を発した夫に

── 現在、小澤さんはどのような活動をされているのでしょうか。
吉川さん:2024年に放課後等デイサービスの仕事は退職し、現在は、子育てをテーマにしたテレビ出演などの仕事のほか、パラリンピックの正式種目でもある「ボッチャ」のイベント運営などをしています。芸人引退後も、吉本興業に籍を置かせてもらっていたおかげか、メディアへの出演依頼が増えたため「発信」の仕事にシフトすることにしたそうです。ただ、放課後等デイサービスで働いている期間で、児童指導員の資格を取得し、「保育士の資格も取りたい」と話しているので、いずれ現場に戻ることも視野に入れているのかもしれません。ほかにも、人との縁が発展した活動もあり、子どもたちの出産でお世話になった助産師さんが手がけているドライフルーツの販売を手伝ったりもしています。
最近は特に夫が仕事であちこち飛び回っているので、「1週間ワンオペ」になることが少なくありません。子どもたちの幼稚園行事には、夫も必ず参加するように調整してくれていますが、それ以外はすごく忙しそう。でも、「今が夫の頑張りどき!」だと思ってサポートしたいと思っています。
── 小澤さんと出会ってから約6年が経ちました。仕事内容とともに、2人の関係はどのように変わってきていますか?
吉川さん:今は、育児と生活をともに奮闘する「親友」という感じでしょうか。特に育児については、夫の方がしっかりと考えを持っているので、不安になったときは、まずは夫に相談して意見をもらっています。
また、夫は常にポジティブな視点で物事を見ているので、育児においても参考になることが多くあります。以前通っていた保育園のお遊戯会で、息子が恥ずかしがって壁に顔をくっつけて立ち尽くしてしまったことがありました。私は「家で練習したときはできていたのに…頑張って踊って!」と思って見ていたのですが、夫は「うちの息子がいちばん目立っていたね」とうれしそうに話していて。「できたか、できないか」にこだわらないとらえ方は、すごいなと思うし、私も見習いたいと感じています。
── 児童福祉の仕事をしていたからこその視点なのでしょうか。
吉川さん:もともとの性格なのかもしれません。自己肯定感が強い人なので、物事をネガティブにとらえることが少ないですし、「受け入れよう」という姿勢をいつも感じています。
ほかにも「子どもへの伝え方」に長けていて、息子と娘がケンカになってしまったときも、「隣の部屋で考えてごらん」とクールダウンをうながしたり、「一緒に考えてみようか」と話しかけたり。もしかしたら、放課後等デイサービスで働いていた影響かもしれませんが、感情的にならずに子どもに接することができる夫を見ていると、私も学ぶことが多いです。