妊娠をきっかけに、2020年に元ピスタチオ・小澤慎一朗さんと結婚した女優の吉川莉早さん。その後、出産を迎えましたが、予想外の展開に。さらに、産後1か月後にほかの病気も見つかって…。(全3回中の2回)
夫の言葉で「心の在り方が違う」と気づいた

── 元ピスタチオの小澤さんへの猛アタックの末、交際をスタートし、第一子を授かったことがきっかけで結婚されました。妊娠中はどのように過ごしましたか?
吉川さん:妊娠がわかってからは、仕事を控えて自宅で編み物をしたりしながら、静かに過ごしていました。
しかし、ホルモンバランスの変化からか、私のメンタルのアップダウンが激しくなり、まるでジェットコースターのように急に怒りのスイッチが入ってしまうことが増えてしまって…。それまで夫とはケンカをすることなんてなかったのですが、ちょっとしたことでカッと怒りが込み上げて、夫にぶつけてしまうようになりました。私自身、「なんなんだ、これは」と戸惑いを感じていたのですが、一度怒りが込み上げると抑えることができなくなってしまって。
── 怒りっぽくなってしまった吉川さんに対して、小澤さんはどのように対応していたのでしょうか。
吉川さん:初めのうちは、夫も戸惑っていました。でもある日「なぜ怒りっぽくなっているのかわかったよ」と夫が言ってきて。産婦人科に置いてあるパンフレットで「妊娠中の心身の変化」について知ったらしく、「イライラしてしまうのは仕方のないこと。俺も受け止める。ただ、怒りそうになったときに、『妊娠中だからこうなってしまうんだ』ということを思い出してほしい」と言ってくれたんです。
この言葉のおかげで、「妊娠前の自分とは心の在り方が違うんだ」と気づくことができました。それ以降、イライラが高まっても、ひと呼吸おいて、少し冷静になれるようになりました。
── 理解して、寄り添ってくれる姿勢がうれしいですね。出産は順調に進みましたか?
吉川さん:里帰り出産を希望していたので、予定日の2か月前から実家がある奈良県に帰省していました。予定日が近づき、陣痛が始まって入院したのですが、子宮口がなかなか全開にならず、3日間痛みと格闘。コロナ禍で夫が立ち会うことができなかったのですが、夜中に電話口で「痛い、つらい」と泣き言を吐き続ける私に、夫は「そうだよね、頑張れ」とずっと励まし続けてくれました。最終的には、帝王切開を選択。長くてつらい出産でした。
── 3日がかりの出産とは、大変でしたね…。産後もしばらくは実家に?
吉川さん:産後4か月ごろまでは、実家に滞在していました。というのも、産後1か月の検診で「卵巣嚢腫」があることが判明し、すぐに手術をしたからです。