自然体で年齢を重ねるのはステキなこと

── 櫻井さんは現在52歳。年齢を重ねることに関して、どういう思いを抱かれていますか?
櫻井さん:体力が落ちてくるのには不安がありますが、年齢を重ねれば重ねるほど経験を積んでいけるし、しわにもその人の人生が表れると思っています。もちろん、いつまでもキレイでいられるわけではありませんが、自然体で年を取っていくのはステキなことだなと思いますし、私は「笑いじわがステキですね」なんて言われると、すごくうれしいですね。
── 自分らしく生きるために大切にしていることはありますか?
櫻井さん:変なプライドを持たないようにしています。もちろん、最低限のプライドは必要ですが、肩に力が入らないような自然体でいられる生き方をしていきたいと思っています。
── その考えは20代のころから変わってきましたか?
櫻井さん:若いときから「カッコつけなきゃいけない」というのはあまりなかったですが、年齢を重ねていくごとに「もっと自然体でいられたらステキだな」と思うようになりました。若いころは何かとプライドが邪魔をしますが、今は知らないことを知っているふりをするのではなく、「知らないので、教えていただけますか?」と言える素直な自分でいられたらいいなと思っています。
取材・文/馬場英美 写真提供/櫻井淳子