「若いころ意味が咀嚼できていれば」母は心の片隅で後悔
とはいえ、この言葉を使う状況は、もはや別れを選択する可能性が大きい状況が前提だと思うので…。若くて身軽な恋人たちがこの言葉を使うことには無責任な下心を感じてしまいます。小学5年生に話すには内容が少し大人すぎるのではないかとも思いましたが、疑問を持ったときが学びのとき。


私自身、その感覚をしっかりと身につけ、人に説明できるくらいに意味を咀嚼できていれば、人生もう少しうまく立ち回れたかも…という気持ちもあり。難しい顔をする息子に、心の中でそっとエールを送りました。
PROFILE 横峰沙弥香さん
よこみね・さやか。イラストレーター。長崎県出身、1984年生まれ。2015年、第一子誕生を機に、長男「まめ(愛称)」との日常を絵日記にしてインスタグラムに投稿を開始する。2017年に長女「ゆめこ(愛称)」が誕生。著書に『まめ日記』(かんき出版)、『まめ日和』(光文社)、『ちんちんぼうずのだいぼうけん』(KADOKAWA)、電子書籍『へたのよこずき1・2』(主婦と生活社) などがある。