娘はパパっ子「いいんじゃない?どうぞって思ってる」
── 一緒にいる時間が少ないと、どうしても親子の関係性が弱くなってしまう部分は出てくるかと思うんですが、娘さんはいかがですか?
奥井さん:いつも「パパがいい」って言いますね。だから、パパっ子なんですけど、私は「いいんじゃない?どうぞ」って思ってます。パパはたしかにいい人だし(笑)。

── 今の二拠点育児はいつごろまで続けようと思っていますか?
奥井さん:娘が小学校に入ると今まで通りにはいかないかな、と思ってるんです。今はこの生活が最適解ですけど、ずっと続けていくのがベストではないなと。どこかのタイミングで、娘が東京に来て私と一緒に暮らすという選択肢はありますし、娘の成長次第だと思っています。娘にとって、帰れる場所や安心できる場所を大事にしたいと思っているんです。それが三重か東京か、場所が変わるというだけですね。
── 母としてもアナウンサーとしても、いい意味で型破りで、やりたいことに何でもチャレンジする行動力を感じました。原動力はなんですか?
奥井さん:もともと頭が弱いっていうのはあるかも(笑)。普通の人は、何かをしようと思ったら事前に計画を立てるじゃないですか。私は計画を立てられないので、いきなり行動しちゃうんです。特に5年前にNewsPicksに入ったばかりのころは、右も左もわからず、ただ若さと野蛮さに任せていたところがありました。
ただ、おそらく今も行動力はあるほうで、それはなぜかと考えてみると「行動する人に世界はやさしい」という原理原則に気づいたからだと思うんです。行動する人に報酬は与えられるし、行動する人に人はやさしくしてくれる。自分の強みと世の中の原理原則が合っていたというか。
── 行動しつづけるなかで、そういう人生の原理原則に気づいたんですね。
奥井さん:そうですね。タイミングさえ合っていれば、行動する人はやさしくしてもらえるし、背中を押してもらえる。お仕事でご一緒している『ReHacQ(リハック)』の高橋(弘樹)さんも今大人気ですが、何がすごいのかなと考えると、私は勇気があるからだと思っています。普通ならできないような質問も臆さずにどんどんしていく方なんです。そういう勇気があって行動する人に世間はついてくるし、運も開けると思っています。うちの娘が大好きな『パウパトロール』でも、よく「勇気が大事」というエピソードが出てくるんです。子どもに「勇気が大事」と教えるからには、自分も勇気を出して行動しようと思っています。
取材・文/市岡ひかり 写真提供/奥井奈々