人気バラエティ番組『エンタの神様』などに出演し、茨城弁の決め台詞で注目を集めたお笑い芸人の赤プルさん(47)。DV気質の元カレと別れたあと、恋愛に興味を失っていたそうですが、断っても誘い続けてくれた先輩芸人に根負けし、つき合うことに。その後、結婚し現在は夫婦コンビとして活動するほど相性がよかったそうです。(全3回中の3回)
猛烈なアプローチの末、先輩芸人とつきあうことに
── 若いころは恋愛で苦労され、元彼の借金を背負ったこともあったそうですが、温めていた夢を叶えるべく上京し、お笑い芸人として活動してきた赤プルさん。2011年に先輩芸人の松丘慎吾さんと結婚したそうですね。どのような経緯で知り合いましたか?
赤プルさん:私が事務所に入った当時、女芸人はめずらしかったんです。それもあってか、ステージに立つと「赤プルっておもしろいのか?」って感じでいろんな芸人さんたちが見に来ていて。楽屋に戻ったときに夫の後輩から「電話番号を教えて」と言われたのがきっかけです。夫は結局、私のネタじゃなくて、ミニスカートに網タイツ姿の私のお尻を見に来ていたらしく(笑)。つき合い始めてから15年経つのですが、いまだに「いいお尻しているね」って言ってくれています(笑)。

── 愛されていますね(笑)。そこからおつき合いに至るまで、赤プルさんにどのような変化が?
赤プルさん:夫からのご飯のお誘いは、半年くらい断っていました。DV男とつき合ってひどい目にあったこともあって、なかなか踏み込めなかったんです。でも、断り続けていたら、「ほかの先輩にも同じように断ったらあかんで」ってキレ気味に言われて…。「私、先輩に失礼なことしてるのかな」って怖くなって、仕方なくご飯を食べに行きました。そうしたら、すごく優しくしてくれて。のちに聞いたら、それもすべて作戦だったそうですが(笑)。
お酒をたくさん飲んで酔っぱらい、気づいたら一夜を共にする流れになって。私それまでも酔った勢いでけっこう失敗していて(苦笑)、男女の関係になってもその後は連絡が途絶える…みたいなことが多かったんです。でも、夫は毎日のようにメールや電話をしてきてくれて。「こんなに自分を大事にしてくれる人は今後現れないかも」と感じたんですよね。そんな半ば強引なアプローチでつき合うようになりました。
── おつき合い当初から、結婚を意識していましたか?
赤プルさん:いえ。最初はとにかく、私のことをこんなに好きになってくれる人がいるんだって浮かれていて。恋愛を謳歌したいと思っていたら、急に結婚の話をされて困惑しました。 どうやら夫は40歳までに結婚することを目標にしていたらしく、「結婚を前提につきあってくれって言ったはずだよね、返事がほしい」って。「ダメなら次の人を探さなあかん」って言うけど、つき合った直後に結婚する気がないなら次の人って…そんな急に言われても(笑)。でもそこで私も慌てちゃって。「じゃあ結婚します」って言っちゃった感じです。
しかも、夫は周囲の人に「僕たち、今年中に結婚します」って言いふらすんですよ。それこそ、アズマックス(Take2・東貴博)さんや、(ネプチューン・原田)泰造さんに会わせていただいたんですが、そのときもそんな感じで挨拶していて。周りから固められたところもありました。