タレント・つまみ枝豆さんと結婚29年目になる江口ともみさん。ふたりに子どもはいませんが、家族同様に大切な存在がおり、家族円満に一役買っているといいます(全2回中の2回)
29年目でたった1度の夫婦ゲンカの理由は…

── 芸能界でも「おしどり夫婦」として知られる江口ともみさんと、たけし軍団のつまみ枝豆さん。今年で結婚生活29年目を迎えるおふたりですが、「ほとんどケンカをしたことがない」と聞きました。本当ですか…?
江口さん:よく「ケンカするほど仲がいい」って言いますが、うちは「ケンカしないけど仲がいい」です(笑)。お互い「ここから先は踏み込まない」という境界線がわかっているので、不必要な衝突が起きないんですね。もちろん意見を言いあってムッとしたりすることはありますが、口論に発展することはほとんどありません。そもそもケンカって体力を使うし、心も疲弊して何もいいことがない。だから、結婚したときに「ケンカして翌日まで引きずったら1万円の罰金」というルールを決めました。最初からそう取り決めていたことで、自然とブレーキがかかるようになったのかもしれません。別に1万円を惜しんで我慢しているわけじゃないですよ(笑)。
夫婦といえども元は他人。「言わなくてもわかるでしょ」は通じません。「ありがとう」と「ごめんなさい」はちゃんと言葉で伝えるという当たり前のことを大事にしてきました。出かけるときにも、必ず手をトントンと合わせたり、ハグをします。以前、私が大きな事故に遭い、命を落としかけた経験があるので、「もしかしたらこれが最後になるかもしれない」という感覚が今でもどこかに残っているんです。
── じゃあ、これまで離婚の危機も…?
江口さん:ないですね。ただ、20年くらい前に1度だけ大きなケンカをしたことがありました。
── たった1度のケンカ…気になります。いったい何が?
江口さん:家を建てるとき、私は「白いソファが欲しいな」と思っていたんです。でも、夫が知り合いから高級な茶色のソファとテーブルのセットを譲り受けることになったといい、すごく喜んでいて。ただ、私としては、白いソファで新居のインテリアのイメージを膨ませていたので、気持ちの整理がつかず、車の中で「白がよかったんだよなあ…」ってブツブツ言ってしまって…。すると夫が、「いいものをいただけるんだからいいじゃないか!そんなグチグチ言って」と怒りだし、信号待ちの間に車から降りてしまったんです。
私は運転していたのでそのまま帰ったものの、モヤモヤがおさまらず、友達に電話して気分転換にカラオケに行くことに。「ちょっと友達とカラオケ行ってくる…」と夫に告げると、無言でカラオケ代を渡されて(笑)。結局1時間ほど歌ってスッキリして帰りました。
夫も落ち着いたようで、「まあ、気持ちもわかるよ。新築だもんね、そうだよなあ…。でも、せっかく素敵なソファをいただいたからさ…」と。お互いに謝り、一件落着しました。