フィギュアスケーターの織田信成さんの妻・茉由さんは4人のお子さんの子育て中です。「頂点を目指すことがここに活きるとは」と語るアスリートの父としての姿を伺いました。(全3回中の2回)
夫の現役時代「ワンオペ育児も苦痛ではなかった」
── 茉由さんは、結婚される前は保育士として働かれていたそうですね。
織田さん:専門学校を卒業後、2年間保育士として勤務し、23歳で結婚を機に退職しました。私たちは授かり婚でしたが、子育てに対する抵抗はありませんでした。子どもを育てるのが、楽しみで楽しみで仕方なかったという感じです。

それこそ結婚当時はまだ彼も現役バリバリのスケーターだったので、海外の大会などで家を3か月空けるなんてことがしょっちゅう。ほとんどワンオペでの子育てでしたが、それも苦痛ではありませんでした。彼はスケートを頑張って、私は家事と子育てを頑張るというふうに完全にお互いのすることを分けていました。
── 職業柄、お子さんと接するのは慣れていても、我が子となると大変なこともありますよね。
織田さん:2歳差で2人目が生まれたのですが、記憶がほとんどないくらい当時はいっぱいいっぱいではあったんですけど。しんどさや大変さより、毎日子どもと向き合えることの楽しさや喜びが上回っていました。
それに、子どもの人数が増えていくうちに、彼の時間の使い方が変わってきました。3人目が生まれて以降は、夫と協力して子育てができているという実感があります。今も子どもを毎朝幼稚園に送り届けてくれています。