フィギュアスケート・織田信成さんの妻・茉由さん。夫とは中学校の同級生で、茉由さんは信成さんの初恋の相手だったそう。そこからどうやって結婚に?世間の風当たりが強かった授かり婚当時の話も含め、ふたりの馴れ初めに迫ります。(全3回中の1回)
出会いは中学校「信成さんの心を奪った言葉が…」
── 夫の織田信成さんとは中学校の同級生だそうですね。
織田茉由さん:はい。中1と中3の2回、同じクラスになりました。中1で隣の席になって、夫がハサミを使っているときに私が「左利きなんや」と言ったらしいんです。中3でまた隣の席になったとき、まったく同じ言葉を私が言ったらしくて。ぜんぜん覚えてないんですけど(笑)、向こうは好きでいてくれたみたいです。

── 当時の織田さんの印象はいかがでしたか。
織田さん:最初に会ったときはまだ声変わりをしていなかったですし、身長も私より低くて。仲のいいクラスメイトという感じで私にとっては恋愛対象ではありませんでした。
── ふたりはそこからどう発展したんですか。
織田さん:中学卒業後もメールでのやりとりをしていました。スケートで活躍している姿をニュースや新聞で見かけるたびに「おめでとう!」というような感じで、ちょこちょこやりとりはしていたんです。でもふたりで一緒に出かけるようなことはなく、恋愛に発展することはありませんでした。
高3の終わりに、世界ジュニア選手権で浅田真央ちゃんと夫が日本人初のアベック優勝したんです。そのお祝いと、ちょうど彼の誕生日も近かったので「一緒に遊びに行かへん?」という感じで誘われて、そこで初めてふたりで会いました。場所は梅田でしたね。そこから彼からの猛アタックが始まりまして。
── 茉由さんはアプローチをどう受け止めたんですか。
織田さん:当時、海外での試合や練習で日本に数か月いないというのは当たり前でした。まだ若かったこともあって、おつき合いしても会えない期間が長いのはしんどいだろうなと思ってお断りしていたんです。当時、彼はカナダにいたのですが、遠距離でも乗り越えられるということを証明したかったのか、時差もあったんですが1日に何通もメールが来て毎日やりとりをしました。お互いの性格についてだんだん理解をしていくうちに「この人だったら大丈夫かな」と思い始め、おつき合いすることになりました。彼が大学1年生で、私が専門学校1年生の年でした。
── 織田さんにとっては茉由さんが初恋の相手だそうですね。
織田さん:そうみたいですね。初めて出会ったときから「この人と結婚するんやって思った」と聞きました。