娘の誕生で夫婦の考え方に変化が

── また、年の差夫婦では介護について心配する声も聞きます。その点はどう思いましたか?
ユナさん:結婚話が出たときに、塩さんの介護が必要になったら、私がずっと家で面倒見るって言ったんです。やっぱ塩さんの隣にいたいし、もの忘れがあっても「ダディ、また忘れてるよ!」って言いながら、それすらも楽しむというか。きれいごとじゃないんだろうけど、介護も楽しくやっていければいいな。もちろん全部ひとりで背負うつもりはなくて、頼れるとこは、頼ろうとは思ってましたけど。
── 子育てが始まって、いかがですか?
ユナさん:やっぱり子どもが生まれると子ども優先になるじゃないですか。だから、塩さんに介護が必要になったときに訪問介護の人を頼っても自宅介護が難しいってなったら、施設に入ってもらう選択肢もあるのかなって、少し考えるようになりました。塩さんともそうした話はしていますが、「絶対、子ども優先にしてくれ」って塩さんも言ってますね。娘には必然的に頼ることになるかもしれないけど、できるだけ娘には娘の人生を歩んでほしいですし。
── ユナさんのSNSを通して、相手が早く亡くなってしまったときの不安について聞かれることがあるそうですね。
ユナさん:介護とか相手が亡くなったら…みたいな質問はよく聞かれますね。でも、うちの家系だと思うんですけど、私の親族は、誰かが亡くなってもしんみり送り出す感じじゃないんですよ。亡くなってもまたいつか会えるね。私が死んだらまた会おうね、みたいな感じでなので、この先どうしようとか考えこむことがないんです。塩さんも「俺が亡くなったら絶対どんちゃん騒ぎしてな。ライブみたいな感じで送ってな」って言ってます。
たしかに塩さんとずっと一緒にいたし、子育て中にいなくなったら大変だと思うけど、そうしたら、子どもと一緒に次のステージに上がるんだろうなと思います。あと、私たちはもともとポジティブな性格だし、今は目の前のことで精一杯。今は3人で毎日幸せに暮らしているし、できるだけ楽しく生きようぜ!と思いながら充実した日々を過ごしています。
取材・文/松永怜 写真提供/ユナ