10歳年上の塩さんに両親は敬語で 

── ちなみに、ユナさんのご両親には、塩さんはどのタイミングで会っていたのでしょうか?

 

ユナさん:専門学校の卒業コンサートに親が見に来ていて、塩さんとも話をしているんですよ。卒業後も塩さんと一緒にライブをしていたので何度か来ていたし。塩さんとの交際が始まるとき、塩さんが両親に会いに来てくれることになりましたが、親もはじめはびっくり。でも、まったく知らない人じゃないから、どんな人かイメージできたのはよかったって。あと、私の顔を見てすごく今、幸せなこと、心が安定していることがわかったって言ってくれました。だから、初めから交際には反対しなかったですね。

 

── ユナさんのご両親は塩さんより10歳年下だそうですね。

 

ユナさん:結婚して3年経った今も、両親は塩さんに敬語を使ってますね。私の両親も韓国籍ですけど、韓国の人は日本よりも上下関係に厳しいんです。今はそれでも徐々にくだけてきたし、穏やかに見守ってくれているのでありがたいですね。

 

 

結婚生活が始まる前から、子どもは絶対に欲しいと言っていたユナさん。しかし、塩さんは過去に前立腺肥大の手術をしており、ユナさんも排卵しにくい体だったため2人で不妊治療のクリニックに通ったこともあったそう。そうした苦難を乗り越え、塩さん68歳、ユナさん33歳のときに待望の第1子が誕生。今は家族3人、幸せに暮らしています。

 

取材・文/松永怜 写真提供/ユナ