37キロの減量に成功し、現在はモデルとしても活躍するりりあんぬ葵さん。サバゲーに出合ったことで人生が大きく変わります。趣味を極めると、ここまで世界が広がるのかと、驚くばかりです。(全2回中の2回)

サバゲーで37キロ減「友達すら本人と気づかず」

りりあんぬ葵
サバゲーにハマって生活が激変した

── 子どものころから食べることが大好きで、大学時代には、食事とは別に1日6個のカップラーメンを完食していたという、りりあんぬ葵さん。そんなダイエットとは無縁の生活を変えるきっかけになったのが、友人に誘われて参加したサバイバルゲーム(サバゲー)でした。エアガンを手にフィールドを駆け回る爽快感に夢中になり、85キロあった体重が、半年で48キロまで減少。「痩せたことで人生が変わった」と言うりりあんぬ葵さんですが、具体的には、どんな変化があったのでしょう?

 

りりあんぬ葵さん:サバゲーは、重さ5キロ近いエアガンを持って走り回ったり、しゃがんだり伏せたりと、全身を使った動きが続くので、運動量がかなり多いんです。最初の1か月半で10キロ減ったのをきっかけに、食事も見直した結果、半年で約40キロの減量に成功しました。それまで自分の体型に特にコンプレックスを感じていたわけではなかったのですが、実際に痩せてみると、心も体もいいことずくめ。サバゲー中も身軽になり、「自由に動けるって、こんなに気持ちがいいものなんだ!」と実感しました。体調はもちろん、肌の調子までよくなりましたね。

 

いちばんうれしかったのは、ファッションを思いきり楽しめるようになったことです。80キロ台だったころは、着られる服が限られていて、雑誌で見るような素敵な服は、「着てみたいけれど、私には無理だろうな…」と最初から諦めていたんです。でも、痩せてから思いきって試着してみたら、すんなり着られて「あれ?意外と似合ってるじゃん!」って(笑)。

 

そこから服選びがどんどん楽しくなり、人生で初めて全身が映る大きな鏡を買いました(笑)。痩せたことでオシャレが楽しくなり、「私もこんな服が着られるんだ」と思えたのがうれしくて。そこから少しずつ自分に自信が持てるようになりました。

 

── 周りの方の反応はいかがでしたか?

 

りりあんぬ葵さん:久しぶりに会った友達には、最初まったく気づかれませんでしたね。待ち合わせ場所で目の前にいるのに、「ねえ、今どこにいるの?」って電話がかかってきたくらい(笑)。それだけ見た目が変わったんだなと、自分でも驚きました。

 

ダイエットのモチベーションとしては、姉の存在も大きかったですね。もともと私と似た体型だった姉が、ダイエットをきっかけにすごくきれいになって、今ではモデルとして活躍しているんです。そんな姉の姿をずっと見てきたので、「私も痩せたら、あんな風にかわいくなれるのかもしれない」と思えたことが、頑張る力になりました。

 

── 現在、りりあんぬさん自身もモデルとしても活動されていますね。きっかけはなんだったのでしょう?

 

りりあんぬ葵さん:ハロウィンのコスプレをしてサバゲーが楽しめるというイベントに参加した際、SNSに投稿した私の写真が多くの方の目に留まり、それをきっかけに声をかけていただくようになりました。サバゲー関連のPRをはじめ、ハーレーダビッドソンのレンタルができるバイクショップの広告モデルなども担当しました。

 

実は、それまでバイクの免許は持っていなかったんです。でも、撮影中にハーレーにまたがってエンジンをかけてもらった瞬間、「うわ、なにこれ!」と一気に心を奪われてしまって。どうしても運転してみたくなり、2か月後に車の免許を取得し、さらに1か月後に中型免許、その1週間後に大型の免許を取得。半年後には、ついにハーレーのオーナーになりました!