友達に誘われた「人生を変える出合い」

── 体型についてコンプレックスを抱くことはあったのでしょうか?
りりあんぬ葵さん:一度もなかったですね。アメリカ生活が長かったですし、きょうだいもみんな大きかったので。そもそも家に体重計がなく、自分の体重すら把握していなかったくらいです(笑)。社会人になってからは、在宅ワークだったので、仕事をしながら何かを食べ、眠くなったら横になるといった、本能のままの生活をしていました。きっと満腹中枢がおかしくなっていたんだと思います。
── そんな日々を大きく変えるきっかけとなったのが、「サバゲー」だったそうですね。どんな出会いだったのでしょう?
りりあんぬ葵さん:大学時代の友達に誘われたのが、きっかけでした。当時は「エアガンで撃ち合う…?なにが楽しいんだろう」と思っていたんです。それでも、人数がたりないからと言われ、つき合いのつもりで参加することに。せっかくだから記念にエアガンをひとつくらい買ってみようと、1万5000円くらいのものを選びました。飾っておくだけでもおもしろそうだし、もともと音楽をやっていたので、ギターやベースを買う感覚に近かったのかもしれません。
── 実際にやってみて、いかがでしたか?
りりあんぬ葵さん:最初から夢中になりましたね。みんな初心者だったので、うまい下手も関係なく楽しめて爽快でした。
ちょうどコロナ禍で人と接する機会が減り、家にこもりがちだったので、屋外で思いきり運動できるだけで気分が晴れました。体型のわりには意外と走れる方で、筋肉質な「動けるデブ」タイプ。もともとアメコミやヒーロー系の映画が大好きだったのですが、サバゲ―をしていると、自分が憧れの世界の主人公になったような感覚があって、とにかく楽しかったんです。
初日からドハマりして、勢いのまま6万円のエアガンを新たに購入。その後は週に4回、多いときは週5で通うほどのめり込みました。