「家族との時間が減るのはもったいない」でゴルフ断ち
── 結婚を機に、ゴルフに行くのをやめたと伺いました。芸能界のおつき合いといえば、ゴルフと飲み会が定番だった時代です。あえてゴルフをやらなくてもいいと思えたのは、なぜだったのでしょう?
勝俣さん:家族にとって、ゴルフは邪魔になると思ったんです。せっかくの日曜日に朝早く出かけて、ゴルフをして、終わったらそのままみんなで飲みに行く。そうすると、家族と過ごす時間がまるごとなくなってしまう。家に帰ったころには、家族はもう寝ている…そんな生活は嫌だなと思ったんですよね。そもそも僕自身、ゴルフがそんなに好きだったわけでもなかったこともあります。だから、やらなくても大丈夫だったんです。練習場に通うなどの時間が僕には必要なくて、それよりも家族と過ごす時間を優先したいと思ったんです。
── 家族の時間を大切にされてきたのですね。
勝俣さん:子どもの成長って、本当にあっという間なんですよね。いつかは独立していくし、一緒にいられる時間は限られている。だから、子どもが生まれたときに決めたんです。「大きくなるまでは、一緒に過ごす時間を最大限大切にしよう」って。運動会で一緒に走ったり、綱引きに出たり、学校行事にもできるだけ顔を出すようにしてきました。いま振り返ると、そうして積み重ねてきた日々が、家族みんなにとって大事な宝物になっている気がします。でも、じつはこれ、全部うちの両親が僕にしてきてくれたことなんですよね…。そう思うと、あらためて親への感謝の気持ちが湧いてきます。
…
いつも明るく元気を地でいき、気づけば芸能生活37年を迎えた勝俣州和さん。さぞ多趣味で芸能界での交流も盛んにみえますが、人知れず交流を続けているのが障がい者の方々との交流。年に何度も足繁く通う施設があるそうです。
PROFILE 勝俣州和さん
かつまた・くにかず。1965年生まれ、静岡県出身。劇男一世風靡を経て、1988年アイドルグループCHA−CHAを結成。 現在、バラエティ番組に多数出演。YouTubeチャンネル『勝俣かっちゃんねる』好評配信中。著書に『全力疾走するバカになれ』ほか。
取材・文/西尾英子 写真提供/勝俣州和