腱鞘炎や腰痛と格闘する日々
── 腱鞘炎は本当に痛いですよね。
北原さん:まさかこんなに痛いとは思わなかったです。片手で赤ちゃんを支えたりするから手首に負担がかかるみたいで。今は腱鞘炎がいちばんツラいかも。最近すごく悪化しちゃって。そのうえ腰も痛くて。整体に行くようにしているんですけど、これ以上無理もできないから、夜の授乳では、夫に娘をベッドまで抱っこで連れていってもらっています。産科の先生から「腱鞘炎は産後10か月くらいまでは治りにくい」って言われたので、なるべく利き手じゃない左手を使うようにしています。

── 赤ちゃんとの生活はいろいろ日常的な悩みが蓄積しますよね。ただ、母乳とミルクの混合育児のいいところは、パパがミルクをあげられることなのかなとも思います。それに、ミルクの開発者の方々は、日々赤ちゃんとご家族への思いを込めて安心できるミルクの研究に力を注がれていると聞きます。
北原さん:本当にそうですよね。たしかに、今の日本の技術を駆使したミルクは栄養素がすごく優れているのかなとも思っていて。私はできるだけ母乳をあげたい気持ちもあるので、しばらくは混合育児をゆっくり楽しめたらと思っています。
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母乳育児に腱鞘炎と大変な状況でも、「子どもの顔を見ていると自然と笑顔になる」と話す北原さん。最近、産後初めて泊まりがけの仕事もこなし、夫婦で育児の協力体制を少しずつ整えているところだそうです。
PROFILE 北原里英さん
きたはら・りえ。俳優・タレント。1991年6月、愛知県出身。元AKB48選抜常連メンバー、元SKE兼任メンバー、元NGT初代キャプテンとして活躍。2018年春に卒業後は、数々の映画・ドラマ・舞台など幅広い役を演じる。2021年、俳優の笠原秀幸氏と結婚、2023年には『おかえり、めだか荘』で小説家デビュー。2024年11月には第一子となる女児を出産した。
取材・文/高梨真紀 写真提供/北原里英