2024年11月に第一子を出産されてから美しさが増した俳優・タレントの北原里英さん。4月にはファッションショーに出演するなど出産後も活躍の場を広げていますが、初めての育児で悩みが尽きないといいます。(全3回中の2回)
吉田鋼太郎さんに会ったら急に…「パワーすごかった」
── 昨年11月に第一子をご出産されましたが、どのような状況でしたか?
北原さん:もともと計画無痛分娩の予定だったんです。だから、あらかじめ産科で決めていた予定日に向けて準備も進めていて、予定日が近くなったら入院するつもりでした。それが、予定日より1週間も早く陣痛がきてしまって。でも、初めてだし、陣痛の痛みが本物なのかどうか、判断がつかなかったんです。

── たしかに、陣痛は始まってみないとわからないですよね。
北原さん:陣痛のような痛みを感じたときは、ちょうど友だちの家で食事をしていたんです。その日は朝からなんとなくお腹が痛かったんですが、前日からお腹が張ったような痛みが不定期に続いていて、産院で診てもらったばかりで。そのときは「赤ちゃんはまだ生まれる準備ができていないようだから、明後日また来てください」って言われて、一度帰宅したんですよね。
実は、その時点ですでに自治体の助成券(※)を使いきっちゃってて。妊娠中期に妊娠糖尿病の診断も受けていたからその診察もあったので、何度も産科に通っていて、何回か自費になっていたんですね。だから、お腹は痛いんだけど、「また早いって言われたらどうしよう」とちょっと躊躇していました。
(※)妊娠が確定し、自治体の窓口に妊娠の届出を行う際、母子手帳などと一緒に、自治体からの助成金で妊婦健診を受けられる補助券をもらえる。
そんな状況のなか、友だちの家で過ごしていたら、俳優の吉田鋼太郎さんが遊びに来たんですよ。「いよいよだね」「あと1週間くらいで産まれます」みたいな会話をした後、鋼太郎さんが「元気な赤ちゃんが生まれますように」って声をかけてくださったんです。そうしたら、その後、なんだかお腹の痛みが強くなってきて!
── そんなことが…!吉田さんのご利益?でしょうか。
北原さん:吉田鋼太郎さんのパワー、大きかったらしいです(笑)。そこから痛みに波があるように感じ始めて。帰宅後はすぐに入院の準備をして、いったんお風呂に入ったんですが、お風呂から上がったころには、陣痛の間隔を調べてくれる陣痛アプリのタイマーがぴったり5分に1回になっていて。陣痛タイマーにも「病院に電話してください」ってメッセージが出たけれど、まだ夜中の1時で。診察の予約が翌朝9時だったんから、「どうしよう。まだ我慢できそうだしなぁ」と戸惑っていました。
とはいえ、何かあったら困ると思って病院に電話したら「今すぐ来てください」と。それで、あわてて入院バッグを持って、深夜2時くらいに病院に行きました。日曜の夜中だったから、お医者さんが少ないという話を聞いていて不安だったんですけど偶然、院長先生がいてくださり、ホッとしました。深夜料金はかかっちゃいましたけど、しょうがないですよね。
翌朝10時ごろには仕事を終えた夫が来てくれて、立ち会い出産でお昼12時くらいに娘が生まれました。助産師さんたちからは、「スムーズな出産でしたよ」と言ってもらえて安心しました。

── 母子ともに健康だったそうで、本当によかったです!そういえば私も、出産当日、お腹が痛いなと思いながら洗濯物を干していたら、まさかの本陣痛だったことを思い出しました(笑)。
北原さん:そんなことが…(笑)。とにかく初産って何もかもが初めてだから、陣痛もどれくらい痛いとかすらわからないですよね。本陣痛自体も想像していたより痛くなかったから、ぎりぎりまで我慢しちゃったみたいで。出産前はドタバタでしたが、無事に生まれてくれて本当にうれしかったです。